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幸絵015『幸絵クリスマスの葛藤 七ヶ月前のこと』

今を去る七ヶ月前・・・

幸絵は
10年の刑期を終えて
戻ってくる坂井義春を迎える土地を
ここ知久土町に求めた

しかし
昨今の不況も去ることながら
日本海に面した
小さな港町で職に就くことは
容易ではなかった

ましてや
夫の過去のことは
出来る限り伏せておきたい

「貴女が面接に来られた方・・・?」

「はい
 はじめまして・・・

 中村・・・
  いえ、坂井・・・

 坂井幸絵です・・・
 よろしくお願いします。」 

面接

職を探しあぐねていた幸絵を
快く雇い入れてくれたのは
他ならない
この二代目店長だった。

その恩ある店長の
たっての願い事を断わろうと
している自分に
幸絵は深い罪悪感に捉われていた。

--------------------
 あとがき

 すみません、
 もう年末だというのに
 まだ、クリスマスの話をしています。

  ふぃがろ

幸絵014 『幸絵クリスマスの葛藤 本当にごめんなさい』

本当にごめんなさい・・・。


「本当に
  ごめんなさいっ!!

 どうしても、
 今日はっ・・・
 どうしても
   今日は駄目なんです・・・。」


そう、
今から売れ残りの
100個以上のクリスマスケーキの特売を

手伝っていたら
きっと定時の4時半には帰ることは出来ない。

”今日が今日でなければ・・・
 お手伝いさせて頂けるのに・・・。”

そう、
貴重なマゾ奉仕の時間が削られようとも
明日ならば・・・
昨日と同じく放置プレイとされるだけの
悲しい予測を幸絵は感じていた。

だから
今日だけは帰りたい・・・
それこそ幸絵手作りの
クリスマスケーキの効果が期待できる日だった。

マゾ奉仕で
昨日の生活費の挽回を図ると共に

その先にある
もしかしたら初めて
愛しい夫の子胤を頂ける
そんな特別な日になるかもしれない。

幸絵は昨日の庭での放置プレイから
ずっと今日の日への期待を
期待と緊張と共に迎えていた。

「今日はどうしても・・
 生活していく上で
 どうしても
 やらなければならないことが
 あるんです・・・(マゾ奉仕)。

それをしないと
 年末年始の
 (幸絵加虐生殺自在主様のご馳走の費用)
 工面が出来なくなるんです。

 だから
 ごめんなさい・・・。」


愛しい夫の食事の支度ができないなど
幸絵にとっては
それこそ死活問題だった。

幸絵は
情に流されないように
気の毒な室山店長の姿を
極力見ないようにして
頭を深く下げて
謝罪した。

そして
全ての事情を
語れない申し訳なさはもどかしさはあったが
今日果たさねばならない
幸絵自身が自ら課した
実行使命の覚悟を込めて店長に伝えたかった

幸絵はその意思を伝えるべく
愛する夫を意識して
自らのマゾ尻を高く掲げたのだった





 

幸絵013『幸絵クリスマスの葛藤Ⅲ 生活費の工面について』

幸絵の生活費工面方法

”今月のお支払い・・・
  まだ少したりないんです・・・。
 
 だからもっと
  マゾ奉仕・・・
   がんばらないと

 幸絵加虐生殺自在主様に
  ご迷惑を
   お掛けしてしまうんです。”

幸絵は山積みにされた
クリスマスケーキを見つめながら
心の中でつぶやいた。

幸絵たち夫婦の生活費は
いや、
正確には夫、
義春の生活費といっていいだろう
彼の食費、電気代、ガス代、水道代、受信料は
もちろんのこと
衣服、インターネット代、
携帯代、パケット代は
幸絵が支払っている

収入の全てを夫に握られている中
幸絵は夫に奉仕した対価分だけ
改めて生活費の工面を立てる

奉仕といっても
食事の支度や洗濯、掃除、
マッサージ、風呂の準備、身体洗い、歯磨き等々、
一般生活への奉仕は
当たり前の行為として
奉仕とは看做(みな)されない。

愛する夫、
義春の嗜虐性癖を満足させることが奉仕・・・
マゾ奉仕が奉仕と看做されるシステムとなっていた。

そして当然のことながら
苦しんだだけ、
絶え抜いただけ、
支払われるというわけではない。

もちろん
その苦痛の過酷さは配慮されるのだが、
その配慮は愛する夫の気分次第・・・

つまりは、
夫の満足度によっては、
どんなに苦痛を耐え抜いても
対価に値しないと
判断されれば無償奉仕となる。

当然、
小遣いを減らしたくない夫からの
満足度を得るのは難しいことだった。

愛する夫の
生活を守るためには
その努力を幸絵は惜しまない

即ち、幸絵は・・・
生活のため
自分自身で稼いできた収入を
また改めて
マゾ奉仕して僅かな報酬を
二重の労苦を以って得ている

これは未就労の愛する夫に
主人としての優越感を得てもらいたいとする
幸絵の妻としての気遣いで
幸絵自身が望んだ方法であった

しかし・・・

”昨夜だって結局は私の・・
  私の努力が足りなくて・・・”

幸絵は
昨夜のことを思い浮かべていた

”幸絵加虐生殺自在主様
  変態マゾ幸絵豚に
   マゾ耐久実験を
    お願い致します・・・

 どうか・・
  どうか・・
   もっと、もっと
    虐めて下さいませ・・・”


幾度となく繰り返された願いも空しく、
昨夜は結局
部屋の中の夫はゲームに夢中で
幸絵にマゾ奉仕を
させてくれていなかった

そうした意味でも
今日は特別であり、大切な日であった

”たくさん、
  虐めてもらわないと
   いけないんです・・・
    ごめんなさい、店長・・・。”

言葉に出来ない理由を胸に
幸絵は店長に
改めて意思を伝えるのだった
    

幸絵012『幸絵クリスマスの葛藤Ⅱ 新婚初夜のこと』

新婚初夜


「もっ・・もっと・・
 け・・ケツあげろっ 糞豚っ!」

パアァァンッ!

「ひっ・・・!」

幸絵は尻を上げた。

「はいっ・・・
 申し訳ありません・・・。
 ゆ・・幸絵・・
 幸絵加虐・・・ 
 幸絵加虐生殺自在主・・・様」

新婚初夜・・・
幸絵は生まれて初めての浣腸を施された。
それも自ら願い出て・・・。

浣腸という医療施術があることを
知らないわけではなかった

ただSMという
特別な愛情の交わし方・・・
その愛の表現方法に浣腸というものがあることを
知ったのは
婚姻の取り交わしを済ませていない頃、
まだ服役中の夫、
坂井義春から教えられたものであった

苦しんで苦しむほど
耐えれば耐え抜くほど
その愛情表現は深いものとなる

幸絵は初めて読む
SM小説で知ることができていた。

話を戻そう。

幸絵が哀玩ストアに勤める理由・・・
それは当然、
愛する夫に貢ぐためにある。

愛する夫の小遣いに
不自由させることのないように
その手段として
幸絵はこの哀玩ストアに勤めていた

給料が振り込まれる先の銀行通帳の名義こそ
幸絵だったが
通帳、印鑑、カードも
全て愛する夫に渡している。

つまりは
幸絵は働き蜂のように身を粉にして稼ぎ、
女王蜂よろしく
家でごろごろとしているだけの
愛する夫に貢ぐのである。

そして
幸絵のマゾ妻としての配慮が
生活費にあった

「ゆ・・幸絵・・
 幸絵豚にたくさん・・・
 たくさん・・・
 お浣腸をお願い致します・・・。」


幸絵011『幸絵、クリスマスの葛藤 Ⅰ』

今日は・・・だめなんです

「ごめんなさい・・・
 店長・・・
 わたし、今日は・・・
 あの、どうしても・・・。」

幸絵に懇願の視線を送る
店長に向かって
幸絵は応えた

昼となく夜となく
幸絵は少しでも愛する夫の傍(かたわ)らにいて
彼の存在を・・・
彼の気配を感じる場所に・・・
彼女はそれを切に願っていた

増してや今夜は
特別な夜になるかもしれないという
密かな期待が
夫への愛情を更に高めていた
今朝の出勤が
如何に辛かったか・・・

辛い出勤時間・・・

愛しい夫の
寝顔と寝息を
見続け聞き続けたい気持ちを
断ち切るまでに
幸絵は何度
ガラス戸にすがり寄ったことか・・

”ああ・・・
 ほんとは
 ほんとは・・・
 お勤めにも行かずに
 ずっとずっとずっと・・・

 お傍(そば)にいたい・・・
 お仕えしていたいのに・・・”

どうしても、
勤めなければいけない
理由は明白だった・・・


幸絵010『クリスマスの哀願ストアにてⅡ』

え・・これを着るんですか?

「え・・・
 これを着るんですか・・・?」

赤いコスチュームを手に取り、
それを手渡した人物を見つめ返した。

二代目店長

 

頼みの主は哀玩ストア店長、
室山武弘42歳。

彼に連れ従い、
幸絵は倉庫横の会議室に案内されていた。

室山武弘は
哀玩ストアの現会長である室山平八の長男であり、
そのやり手の先代店長跡を継いで店長2年目となる。

東京にいた頃に知り合った妻と、
高校生の娘と
小学生の息子を持つ。

古参の店員からは
二代目は頼りないと揶揄されてはいるが
幸絵は
どことなく彼を憎めないでいた。

半年前の面接の際に
知久土町に生まれ、
大学から東京に移り住み、
そのまま就職していた経歴を聞かされている。

平八の事業拡張のサポートの為に、
二年前、知久土町に戻ってきていた。
東京の営業マンだったことも有り、
能弁で切れ者を思わせる。

けれども口ばかりで、
実行力は平八の足元にも及ばない、
帰郷の理由も
リストラであったことを確かな筋からの情報と
店員たちは噂していた。

幸絵を頼る今回の理由も
それを裏付けるような案件だった。

「ごめん・・・、
 当日販売のケーキの発注数量を間違えちゃって・・・。」

「え・・・これ、
 注文予約のケーキじゃないんですか?」

そこには100個以上も山積みにされた
クリスマスケーキの箱が並んでいた。
本来数個あれば良い
当日売りの高級ケーキを発注ミスをしたのだという。

「何かの間違いだと問い合わせたんだけど・・・。」

山となったケーキの箱を見て
業者に問い合わせたのだが伝票を突き付けられ、
間違いはないと言い切られ、
全て、売れ残れば50万円以上の損失になるという。

「ゆ・・幸ちゃん、
 何とか手伝ってくれないか・・・?」

額に浮かんだ汗を
何度もハンカチで拭いながら
室山武弘は幸絵に助けを求めた。

会長や店長に気づかれぬように
業者と共にこの会議室に運び込んできていた。

「う~ん・・・困った。
 お願いだ・・・
 幸ちゃん・・・
 手伝ってくれないか・・・?」

その顔は気の毒なまでに
うろたえていた。


幸絵009『クリスマスの哀玩ストアにてⅠ』

帰宅時間迫る

”ありがとうございました!
 またのお越しをお待ちしております。”

幸絵の明るく元気な声が
哀玩ストアに響いていた。

”あ・・・
 三時五十分・・・。”

クリスマスイブの
ストアはいつもより来客数が多く感じていた。

唯、幸絵はそのピークは、
過ぎつつあることを感じていた。

というのも、
買い物客の顔ぶれを見ると
それもクリスマスイブの影響なのか
少し、早めに夕食の
買出しをしているようだったからである。

”あと、
 四十分・・・
 がんばらなくちゃ・・・”

幸絵の今日の勤務時間は
早番の午前7時半~午後4時半。

この様子なら
恐らく午後4時半を回るころには
落ち着いてくるだろうが
完全には客足が途絶えてはいない中
帰宅するのは少し気が引けた

”でも、今日は・・・”

幸絵は今朝のことを
思い出していた。

クリスマスの朝Ⅶ

”えっと・・・
 ご朝食、ご昼食のこと・・・
 帰宅時間・・・”

愛する夫のために
伝言板をしたためていた。

”ケーキは御夕食の時に
 幸絵豚を虐めて頂きながら
 召し上がって頂きたいこと・・・。

 うーん・・・
 あと、何か
 お伝えしなければ
 ならないことはあったかしら・・・?

幸絵は悩んでいた、
それは初めての性交をお願いすることを
記載するべきかどうかであった。

”うーん・・・と・・。
 きゃっ・・・もう時間が無いわ・・・”

既に7時を過ぎようとしていた。

伝言

うん・・・、
御聖液様の拝領は
直接、お願いしたほうがいいでしょう・・・

やはり
残虐拷問実験体として
耐え抜いたご褒美として・・・

うん・・・。”

幸絵は悩んだ末、
マゾ妻としてあるべき姿を思い起こし
子種の拝受することの伝言は控えた。

”やっぱり、今日は・・・
 特別な夜になるかもしれないから・・・ 
 ストアの皆さん
 ごめんなさい・・・
 お正月はまたがんばります・・・。”

幸絵はストアへの後ろめたさを
感じながらも、
心は今晩の愛しい夫とのやりとりに
思いをはせていた。

近づく店長と迫る終業時間

”ああ・・
 愛しい幸絵加虐生殺自在主様・・
 あと、もう少しで終業時間です・・・。
 
 どうか
 お待ちくださいませ・・・
 すぐに帰って
 御夕食をお作り致します・・・。”

殆どの下作りは
昨夜のうちに済ませてある。
火を通すことのない野菜や生もののみ
新鮮な食材のみを
今日購入して帰るつもりだ。

「いらっしゃいませっ・・・」

料理の段取りを思い描いていても
彼女の手は
いささかも止まることはなかった。

「幸ちゃん、ごめん、
 頼みがあるんだけど・・・。」

幸絵が振り返ると
そこには店長が顔色を変えて
駆け寄ってきていたのが目に入った。

何か悪い予感がしたが、
努めてそれを感じさせないように
幸絵は店長に返事をした。

「はいっ・・
 あの店長、
 どのようなご用件ですか・・・?」

幸絵はいつもの
明るい笑顔を浮かべて
店長の言葉を待っていた。


幸絵008『クリスマスの朝早くⅥ』

マゾ豚バランス

”あ・・
  もうストアに行かなくちゃ・・・。
   遅刻しちゃう・・・”
 
既に窓から差し込む
白い光は台所を明るく照らしている

遠く鳴り響く
波の音の向こうには
冬の遅い朝日も
既に顔をのぞかせているだろう

”慌てないように・・
 慌てないように・・”

幸絵はケーキを
両手に持ち
自ら敷き詰めた釘の床を
踏み外さぬように丁寧歩いた

愛する夫が服役中に
指図した通りに
釘の間は4cm間隔となっていた

愛する夫が
水道に用がある場合には
アルミ二ウム製の底を持つ
サンダルが用意されている

ただそれは最近
最近は使われることがない

裸足の幸絵がバランスよく立てば
痛みも分散されるが
少しでも体重配分を間違えれば
足の裏の皮膚をも破る
新婚当初はそれで
床を血に染めたものだった

下半身の緊張が
常に要求される過酷な調理を
幸絵はマゾ妻として
当然のこととして毎日を過ごしている

クリスマスの朝早くⅥの1


”ふう・・・
 落とさずにつけた・・・。”

冷蔵庫の扉を開き、
クリスマスケーキを空けておいた
棚に丁寧に置いた

”でも・・・
 良かった・・・
 クリスマスケーキが間に合って・・・”

幸絵は手作りのクリスマスケーキが
間に合ったことに
ほっと胸をなでおろしていた。

だが一抹の
不安がないでもなかった

クリスマスの朝Ⅵの2


”愛しい幸絵加虐生殺自在主様・・・
 喜んでくださるかしら・・・
 
 もし・・・
 もし・・・
 ご満足頂けたなら・・

 穢れたマゾ汚まんこに
 どうぞ御聖液でお清め下さい・・って
 お願いをさせて頂くの・・・。

 だから、
 どうか・・どうか
 おいしく冷えててくださいね
 ケーキさん・・・”

ケーキが愛する夫に気に入ってもらえるように
そして
ケーキを食べながら
自分がSMに悶え
苦しむ姿を楽しんでもらえることを
望んでいた

なぜならば
愛しい夫の嗜虐性癖の先に
夫の子種がいつか
自分の子宮に注がれることの
期待があったから・・・

幸絵はそれを
切なく祈っていた


幸絵007『クリスマスの朝早くⅤ』

クリスマスの朝VA


”でも、
 それでも
 幸絵豚は・・・
 幸絵豚は・・・”

最後の蝋燭の
太さを確かめながら
幸絵は頷いてみせた

”うん、
 大丈夫・・・
 これくらいの太さの
 蝋燭なら五本くらい・・・”

蝋燭の
太さは1本約8mm
五本束ねても
その太さは3cmを越えるものではない

幸絵の菊蕾は
この半年の訓練で
5cmの拡張を経ている

”その為に
 いつも
 鍛えてるんですものね・・・
 マゾアナルちゃん・・・”

半年前までは
排泄器官でしかなかったその部分を
鍛えて拡げるなど
夢にも思わなかった幸絵である

”しっかり
 拡がってね・・・
 がんばってね・・・”

その幸絵が今は・・・
排泄機能を司る括約筋が千切れて
使い物にならなくなるまで
拡張し続けることを
覚悟している


蝋燭五本の束の太さを
受け入れる自信はあるものの
蝋燭五本の炎の束が
菊蕾を襲うことに幸絵は怯えていた

”周りの毛が
 燃え始めたら
 きっと中に
 呑み込めるはずよ・・・”

飲み込む
タイミングが早すぎれば
愛しい夫の嗜虐性欲求を満たされない

特注で作らせた
マゾ豚のロゴの入ったアナルフックを
自らの手で
菊蕾の中に空気が入るほどに
引き上げてみる

くちゅっ
くちゅっくちゅっ

最近になって
やっとわかり始めた肛虐の心地よさを
与えさせてみる

”ちょっとくらい
 熱くても
 我慢するの・・・

 ねっ・・・
 ねっ・・・

 マゾ肛門なんだから・・・”

いつしか
前方の女の穴も熱くなっているのを
幸絵は気づいていた

”マ・・
 マゾ女になって
 これているのかな・・・?”

夫の望む女に
なってきている自分の体の気配に
幸絵は更に
アナルフックを引き上げて
肛門に痛みを与えて確かめていた


”ああ・・
ああぁ・・・

 嬉しい・・です・・・”


幸絵006『クリスマスの朝早くⅣ』

クリスマスの朝早く Ⅳ
”本当は一本一本
 炎が燃え尽きるまで
 マゾ肛門が
 我慢する姿をご覧頂きたいのだけれど” 

幸絵は
生クリームの滑らかな・・・
ケーキスポンジの柔らかな・・・
その白く嫋やかな指に
確かに伝わる
蝋燭を沈めこませる抵抗を

”ゆっくり、ゆっくりと
  マゾ肛門を嬲ってて頂ければ・・・

 その間はずっと・・・
   すっと愛しい
    幸絵加虐生殺自在主様の
     御傍(そば)にいられる・・”

幸絵は愛しい夫と
少しでも時を共にしたい・・・
そのほんの細やかな
願いを込めながら
ケーキに蝋燭を挿し込んだ

「ぐおぉぉぉぉっ・・・!
 ごごごごぉぉ・・・!」

許しなく
決して開くことの出来ない
ガラス戸越しに
地響きのような鼾(いびき)を
聞かせてくれている夫に
時折愛情の視線を送りながら
最後の蝋燭を挿し込んでいく

”幸絵豚のマゾ肛門も
 こんな柔らかな・・・
 素敵な感触だったなら
 きっときっと
 ゆっくりと
 お楽しみ頂きながら
 虐めて頂けるのに・・・”

幸絵は
恐らくはその細やかな
願いが叶わないことを予見していた

”きっと
 五本を一束に・・・
 そして一度に
 幸絵豚のマゾ肛門に
 炎を灯されることでしょう・・・”

派手好みの夫が
なにより嗜虐性行為を好む夫が
その方法を選ぶことを
半年の新婚生活で覚え知っていた幸絵だった


”でも・・・
 それでも・・・
 幸絵豚は・・・
 幸絵豚は・・・”


「んぐおぉぉぉぉっ・・・!
 ごごごごぉぉ・・・!」



プロフィール

ふぃがろ

Author:ふぃがろ
ふぃがろです。
よろしくお願いします。

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