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幸絵012『幸絵クリスマスの葛藤Ⅱ 新婚初夜のこと』

新婚初夜


「もっ・・もっと・・
 け・・ケツあげろっ 糞豚っ!」

パアァァンッ!

「ひっ・・・!」

幸絵は尻を上げた。

「はいっ・・・
 申し訳ありません・・・。
 ゆ・・幸絵・・
 幸絵加虐・・・ 
 幸絵加虐生殺自在主・・・様」

新婚初夜・・・
幸絵は生まれて初めての浣腸を施された。
それも自ら願い出て・・・。

浣腸という医療施術があることを
知らないわけではなかった

ただSMという
特別な愛情の交わし方・・・
その愛の表現方法に浣腸というものがあることを
知ったのは
婚姻の取り交わしを済ませていない頃、
まだ服役中の夫、
坂井義春から教えられたものであった

苦しんで苦しむほど
耐えれば耐え抜くほど
その愛情表現は深いものとなる

幸絵は初めて読む
SM小説で知ることができていた。

話を戻そう。

幸絵が哀玩ストアに勤める理由・・・
それは当然、
愛する夫に貢ぐためにある。

愛する夫の小遣いに
不自由させることのないように
その手段として
幸絵はこの哀玩ストアに勤めていた

給料が振り込まれる先の銀行通帳の名義こそ
幸絵だったが
通帳、印鑑、カードも
全て愛する夫に渡している。

つまりは
幸絵は働き蜂のように身を粉にして稼ぎ、
女王蜂よろしく
家でごろごろとしているだけの
愛する夫に貢ぐのである。

そして
幸絵のマゾ妻としての配慮が
生活費にあった

「ゆ・・幸絵・・
 幸絵豚にたくさん・・・
 たくさん・・・
 お浣腸をお願い致します・・・。」


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