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若妻奴隷 坂井幸絵 『ごめんなさい・・・。』

『ごめんなさい・・・。』

幸絵の勤め先である
哀玩ストアは工業都市の隣町との境に建っている。
約3km離れたそこに、
毎日雪絵は自転車で通っている。

”急がなくちゃ・・・っ”

昨日、施された尻穴実験の
後遺症でサドルに腰掛けることが
出来ないことに気付いた幸絵だった。

自宅前の歩道橋を渡り、
それに気付き、
立ちこぎで何とか暫くは乗ったのだが
次第に立ちこぎでも
尻穴の痛みが増し
致し方なしに自転車を押すことにした。

okuretyau

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・。」

”あぁ・・やっぱり自転車、
 置いてくればよかったかな・・・?”

もう既に自宅に戻る時間はない。
戻ってまた走ってくれば完全に遅刻だ。

タッタッタッタッタッ・・・・

「幸絵ちゃんっ、おはようっ!」

「はぁっ、はぁっ、あ・・木村さんっ
 おはようございますっ!」

タッタッタッタッタッ・・・・

「おはようっ、幸ちゃん!」

「はいっ!北村さんのおじいちゃん、
 おはようございますっ!はぁ、はぁ、はぁ!」

タッタッタッタッタッ・・・・

幸絵の25歳という年齢にはそぐわない
童顔と愛くるしさは街の誰からも愛されていた。

「おはようっ、あれ、幸ちゃん、自転車どうしたの?」

jitennsya

「はぁ、はぁ、はぁ、山口さん・・・おはようございますっ、
 え、あの・・ちょっと故障で・・はぁっはぁっ・・・。」

「え・・見てあげようか・・・?」

「あ・・ありがとうございますっ・・だ、大丈夫です。
 あの・・店長に見てもらいますから・・・。」

「そうお?じゃ、気をつけてね・・・。」

「は・・はいっ・・山口さんも・・・。」

小さな港町の知久土町、
ストアの近くになれば殆どが馴染みの客ばかりである。

すれ違う人々から送られる笑顔の挨拶に
幸絵はそれに負けぬ笑顔と
会釈をもってまた挨拶を返す。

遅刻を焦る気持ちを
持ってしてもそれは変わらない。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・。」

”ああっ、間に合ったかなぁぁ・・・?”

OLだった頃の腕時計は
既に質草として流れている。

愛車のスタンドを立て、
いつもの自転車置き場に駐輪すると、
すぐに事務所に駆け込み頭を下げた。

gomennasai1
「す、すみません、遅れましたっ!ごめんなさいっ!」

ドアが開いたかと思うと
少女を思わせる声を張り上げての謝罪に
哀玩ストアの従業員は驚きの表情で振り返ったのだった。

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幸絵さんの少女時代の話を描かないといけない
義務感に駆られてたりする。
少女時代といっても
Kpopとは関係ないのである。
ふぃがろ

Badさま
ゲオルグくんは
このままいくといずれ血祭りに
あげられるかもしれないですね。。。。

拷問虜囚ナディア『おぞましい羞恥』『望まぬ願い』

『おぞましい羞恥』『望まぬ願い』

樫の固い原木で作られた手枷を
ナディアはその華奢な白い肩で支えていた。

”ああ、入らなきゃ・・入らなきゃ・・・。”

冷たい鉄格子の部屋にへの入室は
決して望んだわけではない。

けれどもそれを拒んだなら、
更に過酷な環境が待ち受けているだけである。

望まぬ入室をナディアは
敢えて生きる為に選んだのである。

しかし、
重い手枷は少しでも傾けば
その白く細いうなじを圧し折るように
伸し掛かってくる。

ガチャン、ガチャガチャ・・・

その重さに耐えながら
狭い鉄格子のドアに入ろうと
バランスを取りながら
哀しい努力を繰り返していた。

「入りたくねぇならっ、いいんだぞっ!」

ゲオルグの冷たい言い草は
すぐにエリアナたちの境遇をナディアに思い浮かばせた。

「い、今・・・今、入ります。」

ガチャ・・ガチャン

膝を屈して腰を折り、
手枷を傾かせないように檻に沿わせてずらし
入室を試みるナディア。

ガチャ・・・

「あ・・ああっ・・入れたっ!」

右手を固定した側の手枷の縁が
鉄格子のドアに滑り込んだ。

その時だった。

ズニュッ!

ozomashi

「あひっ・・・!」

ナディアのその亜麻色の髪の毛と
同じ繊毛で覆われた秘部を掴まれた感触に仰け反った。

ガチャンッ!

手枷が鉄格子を叩き
大きく響いた。

「は・・離してくださいっ!
 いやぁぁっ!」

自分の他には夫のジャンにしか触れさせた事のない
秘密の場所を愛するジャン以上に
荒々しく掴む初対面の男の手に
16歳の幼な妻はうろたえた。

「いやっ!触らないでぇぇっ!
 いやっ!いやぁぁっ!」

直ぐにでも
その優しさの片鱗もない手を振りほどきたい
ナディアであったが、
不安定な姿勢で重い手枷を支えていては
バランスを崩して
前のめりにコンクリートの床に倒れ込んでしまうのは
目に見えていた。

「あぁっ・・・いやっいやっ!」

ズニュルッ!

ゲオルグの太い中指と薬指の二本が
ナディアの小陰唇を乱暴に押しのけ膣に挿し込まれた。

「ひぅっ!いっいやあぁあぁっ!」

つい先日まで庭師を生業としていた男の
堅くひび割れた指の表面は
柔らかな内壁を削るように奥へ奥へと侵入し
尻穴とその周りを覆う括約筋を
手の平との間でその握力を持って掴みあげた。

「ひぃぃっ!い・・いやっいやっ」

掴まれただけな為に痛みこそ感じないが
身体の内側から
女性の一番恥かしい場所を
掴みあげられた羞恥と違和感に
ナディアは悶えた。

「いっいやっあぁぁぁ、離して離してぇぇっ!」

「うるせぇっ!
 支えてやってんだろっ!
 何か?このまま突き飛ばされてぇのかぁっ?」

「あぁぁっ・・・そんな・・。」

「”そんな・・”じゃあねぇっ!
 よし、離してやるよっ」

グィッ

「ひっ・・!」

ゲオルグはナディアの膣の内壁を掴みながら
尻を前に押し出した。

「や・・止めてくださいっ!押さないで・・・!」

今押し出されれば
手枷で固定された両手で身体を支えることは出来ず
せり出した腹が真っ先に落ちてしまう。

”あ・・赤ちゃんがっ・・赤ちゃんが・・・”

芽生え始めていた母性本能が
哀れな幼い母親を苦しめた。

「おらっ!いいのかっ!離してっ!?」

「いえっ、あの、は・・離さないで下さいっ。」

「何処をだよっ!?何処に突っ込んだ指をだっ!?あんっ!?」

nozomanu

「ああっ・・ナ・・ナディアのお・・おま○こに
 突っ込んで下さってる指です。
 お・・おま○こを掴んでてくださいっ・・・あぁぁ!」

ナディアは泣き叫ぶように哀願した。

「わかった、しょうがねぇなぁっ・・ぐふふ・・・」

ゲオルグは笑みを浮かべて
おずおずと歩く
少女の秘部を掴みながら
その歩調をあわせたのだった。

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どっちが好きかというと
やっぱ絵を仕上げるのです。
でも文章も書きようによっては興奮するなぁ。
ふぃがろ

Badさん
うん、時々がんばる!!

Butteflyさん
ストーリー考え中。。。。
もちっと待ってね。

しょぼんさん
ナディアも一応人妻ですので
イロッポカッタリするのです。

拷問虜囚ナディア『残された選択肢』

『残された選択肢』

鉄格子の中か
息をしていることすらも苦しみとなる
エリアナ達が置かれた立場。

暖かい我が家への帰宅の道を閉ざされ、
ナディアに残される選択肢がその二つしかない場合、
彼女が選ぶ道はひとつしかない。

「おら、ついてこいっ!
 今晩から早速、拷問部屋かっ!
 はんっ!お前が望むなら仕方がねぇなぁっ!?」

ゲオルグは怒りの表情を表し、
今、二人が来た廊下に戻ろうとするしぐさを見せた。

「あぁっ!う、嘘です!
 入ります、入らせてくださいっ・・・お願いします。
 このお部屋に入れてくださいっ!」

ナディアは哀れなほどの狼狽を
身体中で顕し
鉄格子のドアをくぐろうとした。

ガチャン・・ガチャガチャ・・・sentakushi

「ああっ・・枷があぁ・・あああぁ。」

ナディアに架せられた木製の大きな手枷が
狭い鉄格子の入り口にぶつかり
ナディアの入室を拒むように音を立てた。

「おらっ、入りたくないなら・・・。」

慌てるナディアの様子を
歪んだ笑みを浮かべ、更に彼女を追い込む。

「そ・・そんな、すぐにすぐに入りますからっ・・・。」

ガチャンッ・・ガチャ、ガチャンッ!

慌てれば慌てるほどに入ることができない・・・。

判ってはいるのだが
目の当たりにしてきた拷問が我が身に迫る恐怖を
まだ幼すぎる彼女に抑えることは
出来得るはずもないことである。

「ああぁ・・、
 い・・今、入ります・・・。
 入りますので・・・。」

鉄格子の部屋に入るのに
媚を売るように哀願するナディアの声を
憐れむものは何処にもいない。

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書いてる私は
憐れんでたりして、ほんと。
ふぃがろ

Badさん
いつもありがとねー。
「ばるす!」
ムスカどんが石っころと
一緒に落ちていくさまが哀れだったね。

しょぼん
また書いてしまいました。

拷問虜囚ナディア『聞き遂げられない願い』

『聞き遂げられない願い』


「・・・あ・・あの・・・
 あのゲ・・ゲオルグ様・・・。」

「何だ・・・?」

ナディアはか細い声で鉄格子戸を開け
待っているゲオルグに話しかけた。

「ね・・ほ、
 ほんとに何も知らないんです・・・。
 か・・帰して・・・家に帰してください。
 私、私も・・・
 私のジャンも・・・うぅぅ・・・。」

この小さな町しか知らない
田舎育ちの娘は
知らぬうちに戦争の柵に巻き込まれていた。

彼女にとって
この国の王政が崩れ去ってしまったことも
他所で戦っている国同士のことなども
遠い遠い出来事だった筈だった。

山の麓の小さな家で
幼い頃から兄妹の様に育ち
いつしか愛を育んだ愛する夫との明日が
待っているはずだったのだ。

けれど、
今、こうして自分自身は全裸に剥かれ
夫の行方は判らない。

「わ・・私も、
 私も夫も・・
 学校も・・学校も・・
 そんなちゃんと出てないから
 賢くないです・・・。
 
 だ・・だけど、
 だけど、
 決して・・・
 悪いことはしてません・・・。」

ナディアは涙を浮かべて訴えた。

しかしその訴えを聞く相手は
その涙の光など
その辺りの水溜りの照り返しほどにも
心に響くものではなかった。

「知らない人も
 たっ・・訪ねてきてないですっ・・本当です。
 ああぁっ、
 ほ・・本当に、本当に・・・うあぁぁっ!」

「パルチザンの連中は
 みんな、そんなことを言いやがるっ!
 善良な市民の振りしやがって・・・。」

「ふ・・ふり・・
 ふりなんかじゃないっ・・・ 
 ほ・・本当に・・・
 ぱ・・ぱるちざんっって
 な・・なんですかっ・・・?
 帰して・・・帰してくださいぃぃっ」

鉄格子の中に入れられたら
もうそこから永久に出られないような
感覚をナディアは憶えていた。

「うるせいなっ!
 ここに入りたくないんだったら、
 エリアナや小娘(皇女)どもと
 いっしょのようにしてやろうかぁっ!」

kikitogerarenai

「んぐぅぅぅっ・・・
 あぁぁ・・な・・なんで・・・
 なんで・・・あぁぁ・・・。」

聞き遂げられることのない願いと
やるせない理不尽に
ナディアの身も心も軋むように嘆いていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
近況
3個”ちょこ”もろた。

Badさま
確かジャンだったような気がする。
ちがったっけ?わすれちった。

しょぼんぼさま
エリアナさんのこと、
憶えていてくれてありがとね。
いつかきっと描くね。

相互リンクのお知らせ
「牝犬奴隷ちび」さんのサイトです。
http://12243881.blog31.fc2.com/

とてもけなげで可愛らしく素敵です。
これからも宜しくね。

ふぃがろ

拷問虜囚ナディア『地下の天国』

『地下の天国』

哀れな二人の皇女のくぐもった喘ぎ声は
廊下を歩くナディアの耳にまだ届いていた。

高貴な家柄に育った彼女達が
何故、ここまで酷い目に逢わされるのか
きっと、理解せぬままに
全裸にされ棘付きのゲージに押し込まれたのだ。

理不尽な扱いにナディアは
後ろ髪を惹かれる思いであったが
ゲオルグに腕をつかまれ
皇女たちのもとを後にした。

「ひ・・姫様が知ったら・・
 ああ・・きっと・・・。」

何も知らずに
無残な姿で犠牲になっている
エリアナ妃をナディアは思い浮かべすすり泣いた。

その呟きに先を歩く
ゲオルグが反応した。

「あん・・・?
 エリアナが知ったらどうなるか・・・?
 きっとおかしくなっちまうだろうなっ!?
 あはは・・。」

皇太子妃の彼女の名前を
この元庭師が呼び捨てにしている自体が
ナディアには赦せなかった。

けれども、
今は彼が絶対的な君主として
彼女達、そして自分の運命を握っているのは
事実だった。

ナディアは咽喉元まで出掛かっている
ゲオルグの非道への非難を押し殺したのだった。

「着いたぞ・・・入れ。」

ギィィイ・・・

扉が開かれた奥に鉄格子が見えた。

”・・・ろ・・牢屋・・・?”

ナディアは
エリアナや皇女達の置かれた状況を
思い起こし躊躇したのだった。

「おらっ、入れっ!」

バシッ・・・・!

「あうっ・・・!」

入室を拒んでいるナディアの白い尻を
ゲオルグは平手で叩き
無理やりの入室を促した。

つんのめるように部屋に入った
ナディアは鉄格子の部屋をみた。

「ほらっ・・ここがお前の部屋だ。」

窓のない
鉄格子が組み込まれた部屋は
裸電球だけが照明だった。

tikatenngoku

「あいつらに比べれば天国だろ?」

ゲオルグ指し示す
鉄格子の中には寂びた鉄製の台の上に
黄色く変色しカビが生えかかっているマットが敷かれていた。

16才の幼な妻、
来月には愛する夫ジャンの子を
小さくとも暖かな我が家で抱くはずであったナディア。

その夢が急速に消えかけていくことを
必死に打ち消しているのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ナディア描くの
1年11ヶ月ぶり。

AKMさん
馬鹿だから
長い名前覚えられないです(笑)

ふぃがろ

若妻奴隷坂井幸絵『幸せの余韻』

『幸せの余韻』

「がんばった分、
 必ず幸せになれるから・・・。」

これは以前、
優子さんが私に語って下さった言葉です。

そうです。
幸せは自分自身で作り出すものです。

元気に登校する後姿を追いながら
今またそれを
教えて戴いた気がしていました。

”自分より年下の優子さんが
 がんばっているのに・・・。”

私の視線に気が付いたのでしょうか
暫くいくと優子さんは
こちらを振り向き手を振ってくれました。

私も手を振り
笑顔を返しました。

”あ・・遅れちゃう!”

私は慌てて自転車に乗ろうとしました。

「きゃっ!」

私は思わず走った痛みに
声を上げてしまいました。

サドルが
昨日実験戴いた
お尻の穴に当たったのです。

自転車を降りて
お尻を振り返ってみました。

yoin

”そうだった2~3日は自転車に
 乗らないようにしないと・・・。”

お尻を撫でながら思いました。

痛いからではありません、
きっと傷口が開いてしまうからです。

幸絵加虐生殺自在主様に
愛して戴くこと・・・
いえ、ご奉仕することで
愛することが
私の幸せであることを改めて思いました。

”挫けずがんばらなきゃ・・
 早く治して 虐めて戴かないと・・・”

pon

ポン・・・と
私は軽くお尻を叩きました。

「んん・・・」

そんなに強く
叩いたつもりではなかったのですが
思いのほかの痛みの反動に驚く私でした。

でも半面、嬉しさもありました。

少なくとも今日一日は
お尻の穴に痛みを覚えることで
幸絵加虐生殺自在主様が
夢中でそこを虐めていらっしゃった
顔を思い浮かべることが出来るからです。

私は痛みの余韻に浸りつつ、
自転車を押して
ストアへの道を急ぎました。

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切痔ですね。
ふぃがろ

若妻奴隷坂井幸絵『出勤の朝』

『出勤の朝』

まだ御休みになってる
幸絵加虐生殺自在主様の
お朝食を作り終えると
私はスーパーのお勤めに出掛けました。

外は昨日の雪が嘘のように
晴れ渡っていました。

昨日、
鴉が投げかけた
私を蔑んだ言葉は他ならぬ私の気の迷いです。
鴉が言葉を話すはずはありません。

”行かなきゃ・・”

自転車を押し出す力とは裏腹に、
決心したはずの、
生涯幸絵加虐生殺自在主様の変態家畜妻、
残虐拷問実験体として
この身を捧げる気持ちが
揺らいでいることを
否定しきれていない自分が居ました。

”お義母様・・・”

私は空を仰ぎ、
優しく綺麗だった幸絵加虐生殺自在主様の
お母様を思い浮かべました。

2月初旬、
蒼い空は何処までも高く、
頬を撫でる冷たい風に
春の訪れが遠いことを感じました。

「おはようっ、幸絵さんっ!」

憂いでいる私に向かって
声を掛けてくれたのは
お店によく買い物に来てくれる
優子さんという女子高生さんです。

「おはようございます、優子さん。」

私は努めて笑顔で応えました。
優子さんは高校2年生。

お母様が
早逝されているため、
お父様と小学生の弟さんの
お世話をされています。

「今日も夕方、
 学校が終わったら
 夕飯の買い物に行くからネ・・・。
 大丈夫・・?今日は早番?」

syukkin

「ううん、
 大丈夫ですっ。
 待ってますから・・・
 勉強頑張って下さい。」

「うん、じゃあ、またね。」

返事を終えると
優子さんは背中を向け
学校に歩き始めました。

”もう進路、
 決まったのかな・・・?”

ご家庭の事情を知っているだけに
心配になります。

けれど、
私にはどうすることもできません。

「車に気をつけて・・・。」

「うん、わかってるよぉ。」

振り向きながら
私に送ってくれる
笑顔に救われる思いがしました。

余り裕福ではない
この知久土町。

精一杯に皆さんが
生きてらっしゃいます。

越してきて
まだ1年も経っていませんが、
私はこの町が大好きです。

”私も頑張らなきゃ・・・。”

優子さんの後姿を見送りながら
私は思いました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

頑張らなきゃ。
生きてるんだから、
ね、AKMさん、ありがとね。

ふぃがろ

若妻肛虐悲話

『若妻肛虐秘話』

元旦の声も
既に久しい冬の午後
大気を暖めきれない陽は傾き始め
実験ご奉仕は短時間のものになりました

身近な時間は却って
一点に集中された激しさを呼びました

身体を漸く
起こせるようになったのは
陽が繁華街に立つビルに隠れた頃でした

”ご満足、頂けたかしら・・・?”

お庭に愛しいそのお姿は無く
お部屋にお戻りになられてから
既に時間が経っています

後片付けの為の
箒(ほうき)の柄を支えに
立ち上がった時でした

黒潮の香が漂う
この湊町には珍しい
風花が舞い降りてきました

名残惜しげな浅い陽射し
橙色をくすませていく空
飄々と物寂しげに震える枝さえも
その白い乱舞には
ただの引き立て役です

一瞬の暇(いとま)も無く風花は
風に翻弄され
儚げに堕ちていきます

大地に溶けるを由とせず
数メートルを滑りますが
やがてそれも力尽きます

”おまえも
 風花と変わらんよ・・・”

”え・・・?”

ふと気付くと
鴉が一羽
私を見ていることに気付きました

”私は溶けません
 冷たい指先に注がれ
 喉を潤した
 確かに残る温かみも

 羞恥を誘う
 そこの痛みと熱い痺れが
 残っています

 私は失くなるものではありません”

確かな自信を
嘲りの視線に返しました。

”くくく・・
 見ていたよ・・・
 あんなこと・・・
 よくもまあ・・・
 くくくっ・・・”

鴉は黒い光沢のビロードを
全裸の私に見せつける様
羽繕いをしながら嘲りました

”辛いだろ・・?
 哀しくないのか・・?”

”辛くなんてないです
 愛の証ですから・・・”

”くくっ
 あれが愛・・・?
 愛している証か・・・?
 くくくっ・・”

鴉はもう一方の羽に嘴を移し
時折り視線を私に投げ続けます

”そう
 愛を形で示せて幸せなんです”

嘲りに抗い
余裕の笑みを浮かべたのは
私でした
鴉は羽繕いを止めて
私を凝視しました

”強がりはよせっ
 恥かしいんだろっ?
 辛いんだろっ?
 限界なんだよ・・・お前はもう・・・”

”そんなことはありません
 強がりなんかじゃないです・・・
 限界だなんて・・・
 まだ何でも出来ます”

箒を握る指に力が篭りました

”止めとけ・・
 止めとけ・・
 苦しいんだろ?
 悲しいんだろっ?
 止めたいんだろう???
 こんな生活・・?”

kougyakuHiwa

”そんなことないですっ
 一生このままでいいっ
 私、愛されて幸せなんです”

気持ちの昂ぶりを
自分でも感じていました

”くくっ・・そうかぁ?
 本当に
 愛している相手に
 人間はあんなことするのか?
 くくく・・・
 くくく・・・
 本当は
 くくく・・・
 本当は愛されてなんかいないんじゃな・・・”

「貴方になんかに判るはずないわっ!」

思わず叫んだ私の声に
鴉は優雅に
クアァァァッと一声啼き
風花を巻き上げる
冬風に身を投げ出しました

クアッ、クアッ、クアッ、クアッ・・・

鳴き声が
残照の彼方に消えていくのを感じながら
気持ちが萎えないように堪えました

”ほんとに
 強がりなんかじゃない・・・
 ほんとに幸せなんだから・・・”

頬を横に滑る風花の留まりに
涙の伝いを覚えていました
 
------------------------

いつの間にか
正月を越えちゃってた

ふぃがろ

プロフィール

ふぃがろ

Author:ふぃがろ
ふぃがろです。
よろしくお願いします。

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