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幸絵 羞恥の記憶

『幸絵 羞恥の記憶』

義春の母智子は
優しく、美しく、
とても聡明な人であった。

夫の坂井進と共に
幸絵の父が起業した中村電気工業に勤めていた。

というより
創業当時の中村電気工業は
その三人とパートの女性二人という
とても小さなものであった。

事務員兼、
工場主任を務めていた智子は
社長である幸絵の父や
技術主任である夫進にも
悪びれることもなく
あっけらかんとした意見を述べていた。

智子と進

どちらかと言えば大人しい性質の
進は苦笑しながらも
優しく智子を見守っていたことを幸絵は記憶している。

新興の電気機器工場の経営は決して順調とは言えなかったが、
智子たちとは家族ぐるみの付き合いは
幸絵にとっても幸せな日々だった。

その幸せな日々に
突然崩れ去ったのは幸絵がまだ8歳のときだった。
坂井進が突然身罷ったのだ。

泥酔した上での歩道橋から転落して
そのままトラックに轢かれるという
悲惨な事故であった。

あたかも
進の開発した新型モーターの特許申請が
認可される直前のことであった。

yukie009

智子は喪主を務め
涙もこぼさずに
葬儀と弔問客の応対を気丈にこなした。

その後、当然のごとく
その特許権は中村電気工業の所有となり
会社は瞬く間に
家電業界の押しも押されぬ大企業に発展していった。

社長家族である幸絵たちが
住み慣れたアパートから隣町に越していくことになるのは
進の事故からから1年後も過ぎたころであった。

yukie005

生まれてこの方
ずっと暮らしたアパートを離れることと
優しかった智子、
兄のように慕っていた義春との別れは辛かった。

しかし時の流れと共に
近代的な新築の家に住める喜びと、
同じ年頃の女友達と遊ぶことの楽しさに
幸絵は智子や義春のことを
思い出すことが少なくなっていった。

yukie010

それから6年が過ぎた。

幸絵が義春たちのことを思い返したのは
受験の下準備で
再び、昔住んでいた街を訪れた時だった。

幼い頃、
義春と遊んだ川岸の堤防を
懐かしんで歩いていたその時、
義春の姿を見かけたのだった。

背も伸び
体格も6年前とは比較にならないほどの巨躯となっていたが
愛嬌のあるその相貌を
幸絵が見間違えることはなかった。

驚かしてやろうと
何の気なしに義春の後をつけたのだが、
行き着いた場所で
幸絵が目にしたものは
余りにも惨めな義春の姿であった。

「も・・・もうっ・・・
 ゆっ・・許してくだっ・・くださいっ。
 いっ・・家には、も・・もうお金が・・・ぎゃふっ。」

幸絵の罪

吃音症の義春が
たどたどしく詫びていた。

ズボンと下着をおろされ、
泣きながら
蹴り飛ばされていた。

”ああ、助けなきゃ・・・!”

喘ぎ泣く義春を
何とか助けたいと思った幸絵だったが、
恐ろしさに足がすくみ、
唯、震えていた。

金をせびり取り、
義春を苛めあきた彼らが去った後、
義春は草原にひざまずいて一人泣いていた。

「うっ・・・ううぅ・・・。」

”よ・・義兄ちゃん・・・”

「ひぅっ・・ううぅっ・・」

悲痛な義春の声に
幸絵の瞳にも涙が溢れた。

「だっ・・誰だっ!」

むせび泣く幸絵の気配に気づいた義春が
幸絵の潜む葦原に向かって
大きな声を上げた。

ああ、その時、
そのまま、
幸絵は逃げ帰るべきだったのだ。

けれども
幸絵の優しさはそれを許さなかった。

惨めな義春の姿を見て
幸絵はそれを
放って置くことができなかった。

カサッ・・
ガサガサッ・・・

枯れた葦を踏んで
幸絵は義春の前に姿を現した

よ・・義兄ちゃん

「えっ・・・
 ゆっ・・幸ちゃ・いや
 ゆっ・・ゆき・・幸絵っ?!」

「は・・はい、
 ゆっ・・幸絵です・・。
 よ・・義兄ちゃん・・
 お久しぶりです・・。」

幸絵は涙を溢れさせながらも
義春を気遣って
笑顔で優しく語りかけた。

「あ・・あの・・
 い・・家に帰りましょ・・?
 あっ・・
 智子おばさんの好きだった
 シュークリーム・・・
 義兄ちゃんも好きだったでしょう・・・?
 あれ買ってぇ、
 一緒に食べ・・・」

「うっ・・うるせぇっ!」

「・・・・!」

幸絵は今この場であったことに触れぬように
何とか元気付けようと
語りかけたつもりだった。

ただそれは義春にとっては
恥ずかしい姿を見られたという
屈辱感の前では嘲笑にしか写らなかった。

「よ・・義兄ちゃん・・・?」

「うっ・・うるさいっ・・!」

義春の表情はいつしか
驚きから怒りの表情に変わっていた。

幸絵の問いかけを
義春は下着とズボンをたくし上げながら
撥ね付けた。

「お・・おま・・
 お前ら、おっ親子は・・
 いっ・・・いつも
 そ・・そうやって・・
 おっ・・・俺たちを・・・。」

そして突然、
恥ずかしさを誤魔化すようにして
幸絵の思いもよらないことを一方的に語り始めた。

それは遠い過去の話、
新型モーターの特許権のことだった。

本来それは義春の父である進が開発したものであること、
その証拠となる設計原図もあったこと、
何故か智子がそれらの証拠を全て焼き払ったこと
が伝えられた。

そして義春はたどたどしくも
怒りのこもった声で幸絵に語った。

「おっ・・親父は、
 あ・・あの、あの晩、
 お・・お前の・・親父と・・
 の・・飲んでたんだぞ!」

坂井進 最後の夜

「え・・
 お父さんと・・・?」

最初、義春が何を言いたいのか、
幸絵には判らなかった。

しかしやがて
怒りに溢れる義春の表情から
恐ろしい想像が幸絵の脳裏に浮かんだ。

それは
父幸雄による特許権の横奪と
そして進の事故の関連である。

「そ・・そんなこと・・
 そんなことないです・・決して・・・。
 ううん・・そう、
 誤解ですっ・・・!
 お・・・お父さんがそんな・・
 進おじさんをなんて・・・んなこと・・・。」

しかし、
幸絵に義春が嘘をついていると
感じることはできなかった。

なぜなら
義春は嘘をつく時
緊張で言葉が出なくなってしまうことを
幸絵は知っていたからである。

事実は判らない・・
誤解であってほしい・・・
幸絵はそう願った。

けれども
仮に誤解であったとしても
特許権についても
進の事故についても
義春の真実は父の不実に他ならなかった。

「ごめんなさい・・・。」

幸絵の心はそこに落ち着いた。

この6年間、
義春は鬱屈に耐えた人生を送り、
幸絵は件の特許の恩恵で幸せに暮らしていたのだ・・。

事件の真相はともあれ、
義春の真実はそれなのだ
幸絵は残された智子と義春のことを
思い出さずにいた自分が恥ずかしかった。

幸絵は義春を癒したかった。

虐められていた姿が
余りにも惨めであったことがそれを助長した。

「あの・・あの・・
 どうしたら・・どうしたいいですか?」

幸絵は義春の
望むままのことをしてあげたかった。


「ぬ・・脱げよっ・・・。」

「え・・・?」

「お・・俺の・・はっ
 恥ずかしいとこだけ、
 み・・見やがってっ・・・!」

「え・・は・・、
 はいっ・・・
 ごめんなさいっ・・・
 義兄ちゃん・・・。」

「よ・・義兄ちゃんじゃねぇっ・・
 よっ・・義春様だっ・・・!」

幼き償い

「は・・はい・・
 ごめんなさいっ・・・
 ぜ・・全部脱ぎますっ・・義春様・・・。」

恥ずかしかった・・・。

幸絵も男性と女性と
愛の営みを知らぬ年齢ではない
既に密かにそれに憧れる年頃でもあった。

きっといつか
素敵な男性と結ばれる日が来ることを夢見ていた。
その人だけにそっと見せようとしていた裸身。

けれども、今、
その誰にも見せたことの無い裸身を
肌寒い河原で晒す幸絵だった。

まだそこの掃除の仕方すらままならない
まだ堅い蕾のような
花びらの臭いをかがれ・・・

「しょ・・しょんべん臭せっ!」

少女には惨い言葉を
義春は幸絵にたたき付けた。

羞恥の香り


「しょ・・しょんぺん
 も、もらさねぇよ・・ように栓・・
 栓してやるっ・・・。」

「ひっ・・
 い・・痛いっ・・
 ああ・・痛いです・・。」
 
「が・・我慢しろっ!
 め・・雌豚っ!」

幸絵の眼鏡のフレームが
幸絵の尿道に差し込まれた。

「は・・はいっ・・
 が・・我慢しますっ・・・
 よ・義・・義春様っ。」

痛痒い刺激に歯を食いしばった。

尿道栓

「よ・・よしっ・・・、
 つっ・・次は・・・
 けっ・・けつの穴だっ・・・!」

「え・・・は・・はいっ・・・」

「おっ・・おらっ
 じっ・・じっとしてろっ・・・!」

義春は足元に落ちていたドライバーを
拾い上げ容赦なく
幸絵の尻の穴に突きたてた。

「あ・・あぁ・・
 はっ・・はっ・・・
 はいっ・・
 あっ・・う、ひっ・・ひうっ・・
 あ・・う、動くと・・・
 柄が動くと・・ああぁっ!」

今まで肛門から何もいれたことの無い
少女にとってはなんとも言い難い刺激を感じた。

初めての肛虐

「こ・・こんなことも
 がっ・・我慢・・我慢できないのかっ!?」

義春が幸絵をなじった。

”ああ・・だめ・・
 もっと・・・もっと我慢しなきゃ
 義に・・義春様を癒せない・・・っ!”

「ごめんなさいっ・・・、
 だ・・大丈夫ですっ・・・!」

「しっ・・・しっかり
 し・・尻の穴・・ちっ、縮めていろっ!
 ひ・・ひひっ・・
 ど・・ドライバー
 お・・落とすなよっ・・なよっ!」

”あ・・
 今・・
 今、義春様、笑われた・・・。
 ああ・・
 喜んで下さってる・・・!”

義春の一瞬の笑い声に
幸絵の心は和らいだ。

「は・・はいっ・・義春様・・・。
 お・・お尻の穴・・縮めました・・・。
 大丈夫です・・・
 お・・落としませんっ!」

肛門虐め

まだ男性とキスすらしたことが無い少女が
肛門を嬲られ
恥ずかしくないはずはない。

けれども
幸絵はただ、
義春の笑い声で、
彼が心を癒すことが
少しずつできていることに喜びを感じ始めていた。

「そっ・・そうかぁ・・・?」

義春はそうつぶやくと
人差し指に込めた力を親指から放った。

バシッ!

ドライバーの柄を目掛けて
放たれた人差し指はしたたかにドライバーを弾き
天に向かって幸絵の尻の穴を抉った。

「あひっ・・!」

薄桃色の小さな蕾に
容赦なく弾かれた鉄の棒の衝撃を受け
幸絵は思わず喘いだ。

ニュルンッ・・・!

ドライバーが
幸絵の蕾から飛び出した。

「ばっ・・ばっか・・
 ばっかやろうっ!
 ぬっ・・抜けたじゃ・・
 ね・・ねえかああぁぁっ!」

義春の罵声が飛んだ。

「ご・・
 ごめんなさいっ・・・!
 ごめんなさいっ・・・!」

幸絵は義春の理不尽な
ドライバーへの衝撃に耐えられなかった
自らの尻の穴の緩さを詫びた。

嬲られる菊蕾

「ごめ・・いえ
 申し訳ありませんっ・・・義春様っ!」

幸絵は幼いながらも
義春の自尊心を慮っていた。

幸絵が詫びることで
さっきまで同級生に虐められていた義春が
自尊心を取り戻して貰えることを願った。

幸絵の願い通りに
義春の顔に
卑屈な笑みが浮かんだ。

「こっ・・
 これはなんだっ!?
 あ・・ああんっ!?」

義春はドライバーの先端を
幸絵に突き出した。

「あ・・あの・・・。」

「なっ・・なんだ、
 こ・・この茶色くて、
 く・・くっさいの・・ 
 なっ・・なんだ・・
 いっ・・いってみろっ!?」

義春はその脂肪のあまったあごで
ドライバーの先端に幸絵の視線を促した。
一瞬の躊躇があったが
幸絵は正直答えた。

「あ・・あの、う・・うんちです・・。」

「だ・・だっ・・誰のっ?」

義春が面白そうに幸絵に尋ねる。

「ゆ・・幸絵のうんちですっ・・・。」

幸絵は羞恥に顔を染めながら訴えた。

「ど・・どうするんだっ
 こ・・・これっ・・?
 き、きたな・・・汚いよなぁ。」

涙を浮かべながらも
答えようとする幸絵の表情が嬉しいと見えて
義春はにやにやとしながら
幸絵の目の先まで
ドライバーの先端を振りながら近づける。

「え・・あの・・・
 川で・・川で洗ってきます・・・。」

本当は葦原の穂か何かで
汚れを拭いたかったが、
それだけではきっと
恥ずかしい匂いは残ってしまうだろうと
幸絵は思ったのだ。

”裸で川まで
 行かなくちゃいけないけど・・・
 でも・・でも
 やらなくちゃ・・・!”

幸絵は気持ちを固め
義春の持っているドライバーを受け取ろうと
手を挿し伸ばした。

「め・・
 めんどくせぇっ!」

「え・・・
 で・・でも・・?
 き・・綺麗にしないと・・・?」

幸絵は素直に
義春の手にあるドライバーに付着した自分の汚いものを
綺麗にしたいことを感じていた。

その為にも
まだ数十メートルはある川岸まで行って
恥ずかしい格好のまま洗おうと思ったのだった。

「な・・舐めろっ!」

「えっ・・な・・舐める・・・?
 舐めるんですか?」

自分の排泄物を
舐めるなど考えたことも無い。

幸絵はその言葉が間違いではないかと
義春の顔を凝視した。

「いっ・・嫌・・・
 嫌なのかよっ・・・?」

途端に義春の顔が
自分の言葉が否定されたとして
みるみる不機嫌になった。

”いっ・・いけない・・・、
 折角、笑顔を見せてくださるようになったのに・・・。”

「い・・いえっ・・・、
 嫌じゃありません・・・な・・舐めます。」

「じゃ・・じゃあっ、
 きっ・・・綺麗に舐めろっ・・いひひっ」

義春が喜声をあげた。

”ああ・・
 良かった・・・”

義春があげた喜声に
幸絵は安堵を覚えながら返事をした。

「は・・はいっ・・・!
 幸絵・・自分の
 うんちを綺麗に舐めとります・・・!」

「いひひ・・
 よほっ・・よ・・よおしっ
 ほっ・・ほらっ・・な、舐めろっ!!」

「はいっ・・・。」

カプッ・・
ドライバーを咥えると
すぐに口中に異臭が拡がった。

「うぐっ・・・。」

そして、
同時に吐き気を搔き立てた。

「おっ・・おらっ、
 ど・・どんな味だ・・・?
 じ・・自分のうんこの味は!?」

「はい・・・
 ちょ・・ちょっと苦いです・・・。」

すぐに吐き出したいのを我慢して
口に咥え続けた。

「きひひ・・
 そっ・・そうか・・・
 ちゃ・・ちゃんと舐めとれ?」

義春の言葉に
無理に笑顔を作って幸絵は返事をした。

自らの便に汚れたドライバーを舐める幸絵

「は・・・はいっ・・・、
 全部・・・全部、
 うんち舐めとります・・・。」

幸絵は義春の表情をその目で確かめながら
チュプチュプと音を立てて
自分の便に汚れたドライバーを自分の舌で清めた。

その様子を
義春は嬉々とした表情で見つめ返していた。

さっきまでとても下半身丸出して
金をせびりとられていたとは思えない自尊心を
義春は満面にあらわしていた。

”ああ・・ 
 義春様が喜んで下さってる・・・。”

父の犯した罪を
忘却の彼方に義春や智子を置き去りにしていたこと罪が
少し和らぐのが感じた。

幸絵はメガネのフレームが刺さったままの
尿道の疼きに生じてきた尿意を忘れるよう
懸命に汚れたドライバーを
清めたのだった。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
あとがき


あんぷらぐどさん

ありがとうございます。
回想の場面の後に義春が逮捕される前の
二人のやり取りを加えました。

書きたりなかったなと思っていた部分でした。
もう少し足したいと思ってます。


ふぃがろ 









『幸絵の罪』

『幸絵の罪』

いつもならば、
レジが自動で払い出す残金を待つ
僅かな時間でさえも
客との会話を欠かさないない幸絵だった。

しかし、
今日の幸絵は
その気遣いをも全く忘れていた。

買い物客の喧騒で、
気付かれるほどではないが
杉本夫人に
背を向けたまま
小さくため息までもついていた。

それ程に
幸絵の胸は
杉本夫人の言葉に
動揺させられていたのだった。

一緒に暮らし始めてから
一ヶ月余りではあったが
幸絵は夫である
坂井義春の子供を授かるということが
決して容易ではなかったことを感じ始めていた。

”どうすれば・・・
 愛しい幸絵加虐生殺自在主様に
 セックスをして頂けるのかしら・・・?
 
 いえ・・
 マゾは・・
 マゾ豚はどうやったら
 交尾して頂けるのかしら・・・?
 ああ・・
 違う・・違います。”

彼女は首を振った。

マゾ豚の心情

”女性としても・・
 マゾ豚としても・・・
 私が・・
 幸絵豚が至らないから・・・
 ご満足頂けないんです。

 ごめんなさい・・・。
 愛しい幸絵加虐生殺自在主様。”

あたかも
自らの女が
自らのマゾが至らないと
自分を責める幸絵であったが
それは彼女自身の心の逃げ処であることを
幸絵はわざと気づかない振りをしていた。

義春が子作りに・・、
性行為そのものを幸絵に試みない理由が
そんな生易しい自分の至らなさで生じていないことを
当の幸絵が承知していた。

夫義春の心の奥に存在するのは
”怨み”そのものであることを幸絵は知っていた。

それを想うときに脳裏に浮かぶのは
かつて夫が零れる様な
笑顔を送ってくれていた遠い過去のことだった。

『幸絵の罪』

今は夫となった義春のその笑顔は
幸絵が愛した彼の家族の幸福と共に十数年前に消え去っていた。

それを壊してしまったのは
他ならぬ幸絵と幸絵の父、
自分達親娘であることに他ならない。

”ああ・・・
 あの時、私が
 愛しい幸絵加虐生殺自在主様に
 大人しく処女を捧げていれば・・・”

幸絵の罪2

考えまいと
すればするほど
自分たち親娘の罪の深さに
幸絵は切り裂かれる想いにかられる。

故に幸絵は
愛しい夫の幸福を
奪ってしまったことを
幸絵は片時も忘れたことはない。

”ああ・・
 お義母(かあ)様・・・。”

幸絵はその愛しい夫にも
決して打ち明けることの
出来ない秘密をもその胸に宿していた。

”ああ・・・
 お義母さま・・・
 私・・・私・・・
 どうしたら・・・” 

幸絵の罪

幸絵の気持ちが
不安に揺らぐ時
いつも心浮かぶのは義春の母
智子の優しい笑顔だった。

--------------------------------------------------------
あとがき

あんぷらぐど様
ありがとうございます。
幸絵さんの可愛らしさを表現したいです。

rantione様
義春君の気持ちに少しでも
幸絵さんへの愛情が芽生えればと想うのですが、
厳しいようです。
応援してあげてください。
がんばれ幸絵さん。

坂井幸絵ファンさん
幸絵さんの過去を少しずつ
明らかに出来ればと想います。
また応援よろしくお願いします。

追記・・・
お話は時間的には
少しさかのぼっています。

前回に引き続き、
義春と暮らし始めて1ヶ月の頃の幸絵さんの話です。

よって以前にご紹介している
「山へのサイクリング」はこの時点から2ヵ月後、
「智子の三回忌」は更にその1ヵ月後、
の話となっています。

これからも宜しければご覧下さい。
よろしくお願い申し上げます。

ふぃがろ


プロフィール

ふぃがろ

Author:ふぃがろ
ふぃがろです。
よろしくお願いします。

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