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拷問虜囚ナディア#11 『お許し下さい』

『お許し下さい・・』

ゲオルグは柱に括りつけらた
 エリアナ妃に歩み寄りました。
  エリアナ妃はいまだ
   過酷な拷問を
    微かに癒す眠りを続けています。

それを妨げるべく
 乳房に突き刺さった鉄串を
  ゲオルグは思い切り引き上げました。

「ひぃいいいっっ・・・!」

皇太子妃の悲痛な叫びに
 ナディアは耳を塞ぎたいのですが、
  手枷がそれを許しません。

「起きんかっ、1321号っ!」

ゲオルグはそう叫ぶのと同時に
 鉄串を引き上げたまま左右に捻じります。

「あぎぃぃぃっ!」

エリアナ妃は鉄串に癒着した肉を
 無理やり引き剥がされる痛みで
  再びこの世のものとは  
   思えない悲鳴をあげました。

「俺が来ているのに気付きもせず、
 寝腐ってるとはいい身分だな、
 1321号・・・・。」

「あっあぎぃぃっ・・・
 ・・あぐっくくぅぅっ・・・、
 ・・も、申し訳・・・あぐぅ・・
  も、申し訳ございません・・・。

 はぁっ・・・はぁっ・・・
  うぐっくうう・・・
   ・・・お、お許し・・
    ど・・・どうか・・

 はぁ、はぁ・・・んぐ・・     
  お許しを・・・
    ・・ゲ・・ゲオルグ様・・・。」

掠れた声のエリアナ妃の
 哀願の声を聞いても
  ゲオルグは鉄串を離しません、

エリアナ妃はいびつに持ち上げられた
 乳房の痛みに耐えながら、
  許しを請う瞳でゲオルグを見上げています。

「ふん・・・罰だ・・・。」

ゲオルグは乳房を鉄串で持ち上げたまま、
 右手で拳を作り上げて
  今にも殴りつけそうな勢いです。

拷問
goumon


「ひっ・・ひいぃ
  お・・・お許し・・・
   お許し下さいぃぃ・・・
    ゲオルグ様っ!」

「や・・やめてっ
  許してあげて・・・
   お願いっ!」

ナディアもその様子にいたたまれず
 ゲオルグに許しを請いました。

「いいや、
  許せないね・・・。」

バキィッ!
ガンッ・・・!

「ヒグッ!」

ゲオルグに
 右頬をしたたかに殴られた
  皇太子妃の頭は
   首を支点に振り子のように振られ
    柱にぶつかりました。

「ひっ・・・!」

その無残さにナディアは目を背けました。

「ん・・・んぐぐ・・・
  お・・お許しを・・・
   ・・・んぐ・・・かはっ・・けほっ・・」

カツッ・・コロコロ・・

気を失えれば
 まだしも楽なはずなのに
  哀れにもエリアナ妃は
   それも出来ずに血にむせた咳をして
    折れた歯を落としたのでした。

「いっ・・・いやぁぁっ・・・!
  な・・何で・・・何故・・・?
   何でこんなことを・・・・。」

何故そこまで残酷に出来るのか
 目の前に繰り広げられる
  無残な光景にナディアは
   ただ独り言のように問い続けるのでした。

ターミ&奴 どっちがいい??

『どっちがいい??』

秋の訪れ、
 紅葉が真っ赤に染まり、
  地面に敷き詰められていきます。
   
”どっちがいい??”

紅葉の舞う中
 二人の声が聞こえてきます。。。
  どちらの枷を選ぶのか。。。

二人奴隷
docchi1


”どっちがいい??”

二人のご主人様が
 相談する声も聞こえてきます。。。

秋ですね。。。

肉体改造奴隷SlaveButterfly#4 『境界』

『境界』

ザブーンン・・・・
  ボコボコボコ・・・・・

雪解けの水を湛えた川の冷たさは
 皐月を迎えた今も
  身体を凍えさすには十分なもので
   私の全身の肌は
    急激に収縮しました

ドスン・・・
 川底に錘の着いた音が
  冷たい水を介して私の身体全体に響きました

錘に僅かに遅れて
 私も飛び込んだ反動で
  川底に生い茂る水草を踏みつけました  

ザザ・・グググ・・・・

次の瞬間、
 私は水面を目指して
  水草を押しのけて柔らかい川底を
   蹴り上げました

シュルルル・・・・・

私は背を伸ばし
 川面の光を求める浮力を加速させ、
   冷たい水が頬を撫でて行くのを感じます

・・・・ビンッ!

”んぐっ・・・!”

ラビアの痛みに
 思わず噛んでいた
  口元のストローを逃しそうになりました

錘の鎖が
 私の浮上を許さず
  ラビアに穿いたピアスを離しません

”ああ・・・もう少しなのに・・・”

私の10cm程度の眼前に
 遅い春を迎える北国の陽光を差し込む
  明るい川面に広がっています・・・

”くううう・・・・”

私はラビアも引き千切れんばかりに
 足で水を掻き
  水面を目指しますが
   ラビアの悲鳴が下半身に響くばかりで
    一向にそこに近づくことは出来ません

”・・・んん・・・と・・届いて・・・”

私は口に咥えた
 その頼り無げな救命具を必死に
  明るく光る方向に挿し伸ばしました
   頼り無げな救命具の先端は
    僅かに水面の向こうに顔を覗かせました

「すうぅぅぅ・・・・」

思い切り吸い込み
 全身に酸素を行き渡らせ
  鼻からその吐息を漏らします

ボコココ・・・・

”・・・はぁ・・・何とか
   呼吸は出来る・・・”

単なる廃棄物でしかない
 使用済みのストローが
  私の命を繋いでいます

呼吸が出来
 落ち着きをやや取り戻した私は
  光る水面の向こうの景色に
   愛しいご主人様のお顔を垣間見ました

僅かな瞬間
 流れて揺れる水面を境界に
ご主人様の目と私の目が合いました

”大丈夫だな・・・?”

”はい・・・・大丈夫です・・・”

刹那の掛け合いに
 私のマゾの性能を試す契りを交わします
  やがて水面の向こうに
   愛しいご主人様のお顔は消えました

究極マゾ
kyoukai


きらきらと光る
 春の陽光の暖かさを
  冷たい雪解け水の中
   私は感じ続けます・・・
    再び、
     愛しいご主人様のお顔が
      境界の向こうに戻るまで・・・




肉体改造奴隷Slave Butterfly#3 『救命具』

『救命具』


「さて、行きなさい・・・。」
  
「は・・・はい・・・」

私は足元に転がる鉄球を
 足で少しづつ転がしながら川岸によりました。

「もしかしたら、
  深いかもしれないな・・・。」

そう仰られてご主人様は
 車に戻られました。

「ほら・・・これ、咥えて行け・・・。」

ご主人様のお手元には
 先程のコンビにで買った
  シェークドリンクのストローがありました。

「・・・・・。」

「ほら、咥えろ・・・。」

服従
kyuumeigu



「はい・・・。」

差し出されたストローを
 私は咥えました。
  微かにバニラの匂いと
   ご主人様の煙草の匂いがしました。

「一時間で戻る・・・。
   頑張るんだぞ・・・。」

「は・・・はひ・・・」

私はストローを咥え、
 改めて川面を見ました。

「い・・・いひまふ・・・。」

ゴロッ・・・ドボン!
ドッボーン・・・!

私は鉄球と共に川に飛び込んだのでした。  
    
  

 

服従哀奴ターミ#7 『まどろみ』

『まどろみ』


生きている柵(しがらみ)全てから
 解脱されたよう・・・ 
  心地よいまどろみの中・・・
   遥か遠くから何か聞こえてくる・・・


この安らぎ
 ・・・この落ち着き
  ・・・この微かな虚脱感
   全てが優しく私を包んでいる・・・
    逝ってしまったのだろうか・・・


ん・・・
 それでもいい・・・
  今のこの柔らかな時を
   このまま感じられるなら・・・ 

  
遥か彼方からの声・・・
 懐かしさすら感じる暖かい声・・・
  私の鼓膜を震わせ
   指先まで・・・
    髪の毛の先まで・・・
     その言霊が行き渡ることを 
      何億何兆もの細胞が覚えている・・・
       活かされている記憶を呼び起こす・・・


あれ・・・
 生きてる・・・
  耳元に甘く囁く声・・・・


madormi3




”おまえは私が守る。

  私はいつでも、
    
   どこでも、

    おまえを包んでいる。”



ああ・・・
 生きてる・・・


腕に・・・
 胸に・・・
  その声の如き
   暖かな湯水が愛しき掌から注がれる  


  
”おまえは一人でいるときも、
   
  いつでもどこでも

   私に守られている。

    見えないだろうが、

     私の強い力で抱きしめられている。”



ああ・・・
 どんな責めを受けても構いません


だから・・・


 ただ・・・
  今はこのままで・・・


2層のガラスを凍てつかせる
 雪よ・・・
  氷よ・・・
   私は何れ
    そちらに向かうものです・・・
     必ず向かうものです・・・  


だから・・・


  ただ・・・
   今はこのままで・・・


ああ・・・


気を失った振りを装う罪深さは
 厚い胸の中で
  逞しい腕の中で
   私の胸の奥を甘く責め苛ませる
  

けれど・・・


  ただ・・・
   今はこのままで・・・


止まれ・・・時よ・・・   
 

  ただ・・・
   今はこのままで・・・


  ただ・・・
   今はこのままで・・・

      

真性マゾ女子高生 斉藤麻紀#9 『明日・・・』

『明日。。。』

ただ時間がむなしく過ぎました。
 私はただお家(うち)と学校を往復する日々を過ごしました。
  お母さんとはまた会話もない日々が続いています。
   そのお母さんが悲しむ為、
    私は学校の帰り道、
     どこにも寄らず、
      近所の皆さんともできるだけ
       顔を合わせないようにしています。

教室に入っても
 誰一人、私に声を掛けてくれません。
  ただ背中越しにクラスメートの楽しそうな笑い声や話を
   聞いているだけです。
    既に私は1ヶ月近く誰ともお話をしていませんでした。

”きっと、誰も私が生きていることさえ
  意識されていないかもしれない・・・。
   私がいなくなっても誰も悲しんでもくれない・・・。”

余りにも希薄な私の存在・・・
 今日も壁を見つめ、
  掃除のグループにすら入れない私は
   教室を後にしました。

校舎を出て、
 部活動で騒ぐ運動場を避けて
  校舎裏を通り、
   私は校門に向かいました。

「・・おいっ・・・!」

声が聞こえてきましたが、
 私は私に声を掛けてくださる方などいるとは
   思いませんでしたので、
     歩みを一瞬遅くしましたが、
      振り返らず再び家路を急ぎました。   

「おいっ、無視かよっ!?マゾ豚っ!」

「・・・え・・・?
  わ、私ですか・・・!?」

マゾ豚という言葉に反応して
 私は即座に振り返りました。
  するとそこには中学の時のご主人様方のうちの
    今のクラスメートの3人が立っておられました。

「マゾ豚といったら、お前しかいねぇだろっ?!」

「あ・・・あ・・・もうしわけありません。」

私は声を掛けて頂いた喜びで
 舞い上がっていました。

「あ・・・あの、
  す・・すぐ、ぬ、脱ぎます。
    ・・お待ち下さいませ・・・。」

ご主人様方の前では裸でいるという
 奴隷の心得を思い出し、
  私はスカートのフックに手を掛けました。

”ああ・・虐めて頂ける・・・。”

そう思うと身体の奥から
 マゾの血が逆流するような情念が
  私を包んでいきます。

ストッ・・・

スカートが足元に落ちました。
 その時、私は下着を降ろそうと手を掛けていました。

「・・・ご、ごめんなさい、
  あ・・あの、昨日まで生理だったんで・・・
   用心で・・・下着つけてて・・・
    もう、終わりましたから・・・大丈夫です・・。
     あ・・明日から、
      あの、また・・・ノーパンで来ます・・・。」

私はご主人様たちに帰られてしまわないように
 ご機嫌を伺いながら下着をずらそうとしました。

「・・・これ、読めよ・・・。」

「え・・・は・・はい・・・。」

私は愛想笑いを浮かべて
 ご主人様のお一人が差し出された書類に目を落としました。

露出
teiann


「診断書・・・?
   ・・・ですか?」

「ああ・・・。」

私にその書類をご主人様は渡されました。

「知らなかっただろうけど、
  俺の親父・・・ここの校医なんだ・・・。」

このご主人様のお父様が
 大きな総合病院を経営されていて
  街の実力者であることは知っていました。
   内科、外科、形成外科、産婦人科、心療内科・・・
    凡そ、獣医以外はいないという大きな病院です。

「それで俺・・、
  お前の診断書、
   親父に頼んで作ってもらったんだ・・・。」

「私の・・・診断書を・・ですか?」

私の身体はどこも悪くないはずであることは
 自分が良く知っていました。
  もう一度、診断書を見ました。

「患者名、斉藤麻紀・・・年齢15歳・・・誕生日○○年6月18日。
  ・・・私のですっ!」

「・・だから、お前のだって言ってるだろ・・・?」

自分の知らない『自分の診断書』があることに驚き、
 聞き返した私に呆れたようにご主人様は返答されました。

「続き読めよ・・・。」

「は・・・はい・・・、
 『症状:真性淫乱マゾ症候群・・・、
  所見:重症且つ、完全治癒困難・・・
   ・・・放置した場合、自殺、
    反社会的行為により他人に危害を
     加える衝動に駆られる危険性有り』・・・えっ・・・?」

私はまた、ご主人様の顔を見上げました。

「続けて読めよ・・・。」

「はい・・・
 治療方法:
  淫乱であることマゾであることを嫌になる程に
   徹底的に患者を苛め抜くこと・・・。」

「・・・ごめんな、俺達もお前のこと
  構ってやりたかったんだけどなぁ・・・。」

書類を渡されたご主人様の後から
 やはり同じクラスになった元の中学の女のご主人様が
  続けていわれました。

「やっぱ高校に入って
  すぐにイジメの対象なりたくないじゃん・・・。
   だから、しかたなく、他のやつらに合わせて
     無視しちゃったんだ・・・ごめんね。」

「私達、麻紀ちゃんみたいにマゾじゃないから・・・。
  判って・・・くれるよね・・・?」

もうひとりの女のご主人様もそういってから
 私のほうに微笑みながら首を傾げられました。

「は・・・はい・・・、わ・・・わかります。
  そ、そうですよね・・・。
   ぜ・・ぜんぜん、そうです・・はい・わかります・・・。」

私は中学の頃、
 いつも虐めて頂いていた懐かしくもあるご主人様達と
  お話が出来ることに舞い上がって
   変な受け応えをしていることに判りつつも
    ご主人様たちの疑問は全く問題ないことを
      伝えたくて必死で返事をしました。

「あ・・・で・・でも、あの・・・これ・・・。」

「あ、ああ・・・それな、
  お前のあの始業式のことでさ、
    みんな、お前のこと避けてるだろ・・・?
      俺達も責任感じてんだよ・・・。
       どうすればいいかってさ・・・。
それで、親父に頼んでそれを作ってもらったのさ・・・、
 そういう内容で学校に提出しておけば、
  みんな、勝手にお前のことを病人だって思うだろっ?
   ちょっと無理あるかもしれないけど、
    親父の言うことにはみんな従うから・・・
     そうしておけば、
      学校で裸になっても・・・な、
       わかるだろ?」

「あ・・・あの、
  そ・・そうすれば治るんですか・・・?
   私・・・、大丈夫になるんですか・・・?
   ・・・ひ・・・人に危害を・・・反社会的行為って・・・?」

私はその診断書に書かれている
 自分がこのまま放置されたままだと、
  危ない存在になってしまう恐怖に駆られました。
   最近、孤独さで大声をあげて
    叫んでしまいそうな衝動に駆られるときがあったからです。

「は?
 ・・・あ・・・ああ・・、
  ・・・じ、時間は掛かる・・・
   とは思うけどな・・・なぁ・・・?」

男のご主人様は自信がおありにならないのか
 お二人の女性のご主人様方に同意を求められましたが、
  お二人はいきなり問われた為に
   目を丸くされて口元に手をあてられ、
    首を傾げられているだけでした。  

「んー・・
  とにかく、
   その治療には時間が掛かる、
    けれど、始めないことにはな・・・な?」

「う・・うん」

口元を抑えらたままの
 ご主人様方がくぐもった声で返事をされました。
  私はお三人の様子からこの病気の重さを思いました。
   
「あ・・・あの、お願いします・・・。
  治療して下さい・・。
   お金は何とかしますから・・・。」

自分の性癖で他人に危害がいつか及ぶようなことが
 あってはなりません。
  私は頭を下げてお願いをしました。

「じゃあ・・、
  そこにお前の記名とおふくろさんの記名・・・
    そして実印を捺して、
      学校に提出するんだ・・・。」

「は・・・はい・・・。」

記名をする部分の上側に下記の記載がありました。

『本治療にて身体の障害、
  生命の危機が陥った場合にも
   当該症例を治癒する為で有り、
    一切異議申し立ていたしません。』

他人に危害を加える可能性のある私に
 それは当然のことである思いましたので
  もう一度返事をしました。

「はい・・・明日提出します。
  ・・・ありがとうございました。」

私はその書類の診断書を胸に抱えて
 去っていかれるご主人様方にお礼をしました。

マゾ女子高生
ashita


「・・ああ・・いいって!」

「・・・がんばってね・・・。」

「じゃ、麻紀さん、
  また明日ね・・・・あはは・・・。」

皆さん、さっきまでとは打って変わって
 笑顔を浮かべて
  私に挨拶をしてくれました。

「は・・・はい、また明日・・・。」

私は無視されることない
 明日が訪れることを
  心から幸せに感じました。

自分病気のことも聞き、
 本当はここで今からでも虐めて頂きたかった
  気持ちもあったのですが、
   危険な症例を心配してくださり、
    その診断書を用意してくださった
     ご主人様たちのお気持ちに心が満たされていました。

”頑張って治さなきゃ・・・”

治療内容が
 私が『マゾであることを嫌になるまで虐めて頂くこと』
  自分を知る私にそれは
   とても厳しいものであることを感じました。

けれども、その治療を想うと身体の芯がまた熱くなり、
 下着を湿らす自分を感じました。
  ご主人様たちの姿が見えてなくなるまで
   いつまでも見送りました。




真性マゾ女子高生斉藤麻紀#8 『透明な私』

『透明な私』

停学が明けました。
 私は母の朝食の用意をして玄関に立ちました。
 
「・・・い・・行ってきます・・・。」

返事があるはずもないことはわかっていましたが、
 それでも私は家の中に呼びかけてから家をでました。
  通学路、周りの元気なあいさつや笑い声が聞こえてきます。

”あっ・・・・”

その中に入学式のガイダンスの時に
 お友達になったクラスメートの悦子さんを見つけました。
  返事をして貰える淡い期待を描いて
   勇気を出して声を掛けてみました。

「お・・おはようございます・・・。」

マゾ女子高生
teigakukake


「おは・・・
  うあっ!声掛けないでっ・・・変態っ!」

悦子さんは私の声に振り返ってくれたのですが、
 私だと判るとすぐに踵を返し、
  駆け去るように歩いて行ってしまいました。

「・・げっ!」

背後から私の顔を見るなり
 嫌悪感を示す生徒さん達もいます。
  私の姿を見ると皆、
   途端に拒絶する反応を示して離れていってしまいます。

私は覚悟していたとは言え、
 あからさまな皆さんのその様子に
  悲しみを募らせながら歩きました。
   学校に着き一週間ぶりとなる教室に入りました。

ざわ・・・
 一瞬、教室の中がどよめきましたが、
  直ぐに何事もなかったようにお友達同士の
   会話が溢れはじめました。
   
ガイダンスの時に一度入った教室でしたが、
 私の席が有った場所は
  直ぐ後だった生徒さんが座っていました。 
   席が後から詰められたようでした。

「・・・お・・おはよう・・ご・・ざいます・・・。」

私は小さな声で挨拶をしました。
 私の声は届いているはずなのに
  その生徒さんは他のお友達とお話しを続けていました。

「・・・あ、あの、お話中ごめんなさい、
  ・・・あ、あの・・私の席は・・・?」

さっきよりも少し大きめの声を張り上げて尋ねました。
 けれども、振り向いて頂けませんでした。
  私と接したくないのでしょう、
   私はあきらめて周囲を見渡しました。

”・・・あっ・・・”

すると窓際の一番後ろに
 机が一つぽつんと他の皆さんと離れて置かれていました。
  しかも、それは後ろ向きに置かれていました。
   私はその机に駆け寄りました。
  
”良かった・・・あった・・・。”

ついさっきまで自分の机が
 この教室にはなくなってしまったかもしれないとの
  不安を抱いていた私は心からほっとしました。

私は鞄を机の上に置き、
 机を前に向けようと持ち上げた時です。

「動かすんじゃねーよっ!!壁ぇ、見てろ変態!」」

机を持ち上げ、
 後ろを向いたままの私は
  そっと首だけを廻し見て心が凍りつきました。

クラスメートの皆さんがいっせいに
 私のほうを見て睨んでいるのです。
  誰に怒鳴られたかは判りませんでしたが、
    逆に誰もが怒鳴ったようにも見える視線を
      投げかけられていました。

「・・・ご、ごめんなさい・・・。」

私はすぐに後ろを向いて
 そのまま後ろを向いたままの椅子に座りました。 

ピンポローン・・・パラン・・ポローン・・・

チャイムが鳴り、担任の原崎先生が入ってきました。

「起立っ!礼!着席!」

クラスメートの皆さんと同じ様に立ち、
 その時だけ前を見て頭を下げました。
  そして後ろを向いて着席しました。

「おはよう・・・、
  あん、誰だ・・・朝からふざけてるのは・・・?」

後ろを向いて座っている私に気付き、
 担任の原崎先生が問われました。

「斉藤さんでぇす・・・。
  皆に不快な気持ちをさせたんで
    反省したいんですってぇ・・。」

一人の女生徒さんが答えられました。

「あん・・?それで後ろ向きかぁ?
 でもなぁ・・・前は向いたほうがいいじゃないか?」

「はぁい、私達もそういったんですが・・・
  絶対に反省するんだって・・・。
   本人が強く言うもんですから・・・。」

さっきの生徒さんとは違う場所から
 声が聞こえてきました。

「そうなのかっ・・斉藤?!」

「あ・・あ・・は、はい、
  あの、そうです。
   私、反省したくて・・
    許して下さい・・・。
     こうしていたいんです・・・。」

「先生・・よぉ、本人もそう言ってるし、
  実際に不快に思って帰りたい奴も
   後ろを向いてくれているなら・・・・って、なぁ・・?」

「ああ・・、気持ち悪いって、なぁ・・?」

「おぅ・・・」

声の太い男子生徒さんの声のあとに
 他の生徒さんの同意の声があがりました。

「そうか・・・わかった。
  じゃあ、しょうがないな・・・。
   ・・・安藤、・・・飯田、・・池田・・・。」

何事もなかったように原崎先生は出席を取られていきました。
 そのまま私はそのまま後ろ向きで授業を受けることになりました。
   新しい授業毎に先生方に事情を
    朝と同じ様に自ら説明をしました。

「すみません、
  後を向いたまま授業を受けさせて下さい。
   ・・・反省をしたいんです。」

これ以上、クラスメートの皆さんのお手を煩わせて
 嫌われたくなかったからです。

先生方も私のその言葉と
 他の生徒さん達がそれでなければ家に帰るという
  お話で認めてくださいました。
  その説明が終わるとまた後ろを向いたまま私は授業を受けました。

やがて先生を含め誰も私に声を掛けてくれなくなりました。
 でも私はそれで皆さんの気持ちが晴れるならと
  少しマゾの気持ちも働いて
   教室の後の壁を見つめて過ごしました。

ただクラスメートの皆さんの反応は
 ある程度は覚悟していたことだったのですが、
  登校次第、すぐに虐めて頂けると思っていた
   中学の頃からの皆さんも同じ様に私を無視していました。

3日経ち1週間が過ぎた昼休み、
 私は意を決して元の中学のうちのお二人が
   向かい合ってお弁当を食べている前に立ちました。

「あ・・・あの・・・、
  ちょ、調教をして下さい・・・。
    ・・・お願いします。」

寂しさにいたたまれず、
 私は声に出していいました。
  家でも学校でも1週間誰とも会話できていないのです。
   声を振り絞っていいました。
    けれども、一斉に無視をされています。
     お弁当を談笑しながら食べ続けています。
      私は他のクラスメートの皆さんに
       聞こえるのも構わず、また、お願いをしました。
 
「お・・お願いします・・・、
  おセックス、お浣腸、飲尿、お尻の穴舐め・・・
   な・・・何でもします・・・、
    恥ずかしいこと、痛いことして下さい・・・。
     変態マゾの、斉藤麻紀を
      思い切り苛めて下さい・・・。」

私は始業式に引き続き、
 教室の中でまたマゾ宣言をしてしまいました。
 すると身体の奥がまたキュンと疼き
  あそこが湿りました。
   その声に周りのクラスメートの皆さんは
    ざわめきました。

「げ・・・またやってるよ・・・。」

「あの娘、ほんとマゾなんだ・・・。
  気持ち悪ぅ・・・。」

中傷が飛び交いましたが、
 けれど私はそれすらも快感に感じていました。
  
”皆さんに見て頂けてる・・・。
  もっと、辱めてください・・・。
   もっと、言って下さい・・・。
    もっと、ああ、もっと・・・。”

自分が変態マゾであることを改めて感じました。
 けれども、私の期待は大きく外れ
  その場はそれだけで終わりました。
    元の中学の皆さんは相変わらず
     私を無視されたままでいた為、

「あ・・・あの・・・。」

ガタッ・・・

再び声を掛けるとお二人は席を立ち、
 教室から出て行ってしまわれました。
  私はその場に立ちすくんだまま残されました。
   やがてクラスメートの皆さんも
    自分たちの会話に戻られ、
     再び、
      私はこの教室の中での存在がなくなりました。

ゆっくりと席に戻り、
 また後ろ向きの席に座りました。

無視受刑
toumei


私は壁を見つめながら思いました。
 きっと誰もが私の方を見ても
  それは私の向こうの壁と
   同化した私が見えるだけ・・、

この世の中に私の色は無く、
 生きてる存在も希薄な
  ただ限りなく透明な自分を思いました。

そう思った瞬間、
 涙の雫が机の上に毀れました。

”あはっ・・
  ・・涙も透明・・だね・・・”



プロフィール

ふぃがろ

Author:ふぃがろ
ふぃがろです。
よろしくお願いします。

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