2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

拷問虜囚ナディア#11 『お許し下さい』

『お許し下さい・・』

ゲオルグは柱に括りつけらた
 エリアナ妃に歩み寄りました。
  エリアナ妃はいまだ
   過酷な拷問を
    微かに癒す眠りを続けています。

それを妨げるべく
 乳房に突き刺さった鉄串を
  ゲオルグは思い切り引き上げました。

「ひぃいいいっっ・・・!」

皇太子妃の悲痛な叫びに
 ナディアは耳を塞ぎたいのですが、
  手枷がそれを許しません。

「起きんかっ、1321号っ!」

ゲオルグはそう叫ぶのと同時に
 鉄串を引き上げたまま左右に捻じります。

「あぎぃぃぃっ!」

エリアナ妃は鉄串に癒着した肉を
 無理やり引き剥がされる痛みで
  再びこの世のものとは  
   思えない悲鳴をあげました。

「俺が来ているのに気付きもせず、
 寝腐ってるとはいい身分だな、
 1321号・・・・。」

「あっあぎぃぃっ・・・
 ・・あぐっくくぅぅっ・・・、
 ・・も、申し訳・・・あぐぅ・・
  も、申し訳ございません・・・。

 はぁっ・・・はぁっ・・・
  うぐっくうう・・・
   ・・・お、お許し・・
    ど・・・どうか・・

 はぁ、はぁ・・・んぐ・・     
  お許しを・・・
    ・・ゲ・・ゲオルグ様・・・。」

掠れた声のエリアナ妃の
 哀願の声を聞いても
  ゲオルグは鉄串を離しません、

エリアナ妃はいびつに持ち上げられた
 乳房の痛みに耐えながら、
  許しを請う瞳でゲオルグを見上げています。

「ふん・・・罰だ・・・。」

ゲオルグは乳房を鉄串で持ち上げたまま、
 右手で拳を作り上げて
  今にも殴りつけそうな勢いです。

拷問
goumon


「ひっ・・ひいぃ
  お・・・お許し・・・
   お許し下さいぃぃ・・・
    ゲオルグ様っ!」

「や・・やめてっ
  許してあげて・・・
   お願いっ!」

ナディアもその様子にいたたまれず
 ゲオルグに許しを請いました。

「いいや、
  許せないね・・・。」

バキィッ!
ガンッ・・・!

「ヒグッ!」

ゲオルグに
 右頬をしたたかに殴られた
  皇太子妃の頭は
   首を支点に振り子のように振られ
    柱にぶつかりました。

「ひっ・・・!」

その無残さにナディアは目を背けました。

「ん・・・んぐぐ・・・
  お・・お許しを・・・
   ・・・んぐ・・・かはっ・・けほっ・・」

カツッ・・コロコロ・・

気を失えれば
 まだしも楽なはずなのに
  哀れにもエリアナ妃は
   それも出来ずに血にむせた咳をして
    折れた歯を落としたのでした。

「いっ・・・いやぁぁっ・・・!
  な・・何で・・・何故・・・?
   何でこんなことを・・・・。」

何故そこまで残酷に出来るのか
 目の前に繰り広げられる
  無残な光景にナディアは
   ただ独り言のように問い続けるのでした。

コメント

非公開コメント

プロフィール

ふぃがろ

Author:ふぃがろ
ふぃがろです。
よろしくお願いします。

最新トラックバック

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR