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マゾ尻ふりダンス

「ぬっ・・脱ぐんだったら、
 さ・・・さっさとぬ、脱げっ!!」

「はいっ・・・
 マゾ蛆虫・・・蛆絵っ、脱ぎますっ!」

気持ちを定めた幸絵は
勤め先で支給された上着とシャツを脱ぎすてた。

ざわわとすすきを揺らす
初冬の風は
幸絵が晒した無残な刺青が彫られた背中を
冷たく撫でていく。

”残虐拷問実験体”

二十四歳の
うら若い女性が覚悟の上に彫った文字だった。
まともな結婚を望むことが
できない身体となることを
彼女は選んでいた。

「痛いことや苦しいこと、
 恥ずかしいことが
 辛くないわけはないです・・・。

 けれど、
 最近、
 辛いばかりでは・・・”

辛いだけではないんです・・・。

皮肉にも冷めた冬の日差しが
黒く彩られた刺青を暖め
痒みと共に疼かせる。

「うっ・・うすのろっ!か・・・帰るぞっ!」

「ああっ・・申し訳ありませんっ・・・。
 どうぞ便所虫蛆絵のストリップショーをご覧下さいませ・・・。」

幸絵は義春を引き止めようと
小ぶりの体には不似合いな
豊かな尻をゆさゆさと振りながらスカートに手を掛けた。

”ああん、 恥ずかしい・・・・・・。”

人も通う道端で半裸になり、
今また夫の気を引くために尻を揺らしながら全裸になろうとしている。

”ああ・・・でも・・・。”

幸絵の心の中でも恥ずかしさとは
異なる別の感情が女性の部分を響かせるのを感じていた。
幸絵にもそれがなんだかわからない。

「ギャハッ・・・ギャハハハッ・・・!」

「え・・・っ!
 蛆絵苛虐生殺自在主さま・・・?」   

突如の笑い声に幸絵は戸惑った。

”え・・・?
 そんなに面白かったですか・・・・
  お尻ダンス・・・?”

マゾ尻ダンス

疑問に思いながらも
久しく聞かなかった義春の大笑いに幸絵の心は踊った。

”もっと、振っておけば良かったカナ・・・?”

そう思った瞬間には既にぶるんぶるんと
尻を振っている幸絵だった。





   







 






 






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