2014/01/05 幸絵022『幸絵クリスマスの葛藤 幸絵の提案』 「値段を・・・ 値段をどうすればいいかな?」室山の心配はケーキを半額で売り出そうとしていたのを幸絵に止められたことにあった。「幸ちゃんの言うとおり、 いきなり半額にしてしまったら・・・ 予約のお客様も怒ってしまうし 確かに来年からの 予約も危うくなってしまうのは判る・・・ けれど・・・」室山は幸絵の顔を伺いながら自分の懸念を捲くし立てた。「けれど・・、 そのまま定価で売ったとしたら、 きっと、売れ残ってしまうよ・・・。」店長の慌てふためく声に幸絵は優しく尋ねた。「店長・・・ クリスマスケーキのお店の 儲けはどれくらいですか・・・?」「えーと・・・ どれくらいだったかな・・・・? た、確か、 買値が売値の 5割から6割くらいだったかな・・・? で・・え~と経費が・・・ えーと・・・。」問い掛けにしどろもどろな店長に幸絵は優しく応えた・・・。「店長・・・ わかりました・・・ うまくいくか 保証は出来ないですが・・・。」幸絵は自分の考えを説明した。「う・・うん、 そうか・・・、 で・・・でも・・・それで・・・ うまくいくかな・・?」「うまくいくかどうかは・・・ 私たちのがんばり次第ですよ、 店長・・・! ねっ・・・?」幸絵の笑顔は明るく店長の不安を溶かすように輝いていた。----------------------------あとがきほんと、いい娘だね・・・。ふぃがろ
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