2014/01/04 幸絵021『幸絵クリスマスの葛藤 歓喜と不安』 「あ・・・ ありがとう、幸ちゃん・・・。 ほっ、本当に助かるよ!!」ケーキを台車に運ぶ室山の声は歓喜に上ずっていた。「いえっ・・・ わ・・私こそ すみませんでした。」幸絵もケーキを台車に運びながら自らの不義理を恥じていた。”もっと早く 判断すれば良かったのに・・・”結局は自分の判断の遅さで店長にも迷惑が掛かってしまうし、悲しませることにもなる。「さっ・・ 急ぎましょう・・・。」1分でも時間は惜しい。幸絵は台車に崩さないように安全に積めるだけのケーキを載せた。「それとこの部屋は暖か過ぎます。 これを売り場に運んだら、 残りのケーキを倉庫にお願いします・・・!」「う・・うん、判った・・・。 売り場はパン売り場の前でいいかな?」「いえ・・・ 入り口付近にしてください。 そう、予約のお客様の 引渡しも一緒にそこに・・・。」「え・・・?」「一番目立つ場所で 入ってくるお客様全員の目を惹く場所が 良いでしょ? それに予約のお客様のケーキを見て 興味を惹いてくださるお客様もきっと・・・。」「あ・・ああっ、 そうだね・・・その通りだ・・・。 あっ・・・そうだ・・・。」「え・・・・?」歓喜に緩んだ店長の顔が曇った。-----------------------------あとがき一度決めたら”優柔不断幸ちゃん”から”テキパキ幸ちゃん”に変身!!幸ちゃんの活躍はまだこれから・・・。ふぃがろ
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