2013/04/05 『嘆きのヴィーナス』 『嘆きのヴィーナス』由美がおもむろにポケットからスマートフォンを取り出した。その態度には美玖が力ずくでそれを奪い取っても平気だと言わんばかりの姿勢である。「ほら・・いいの? ほら、ほらっ・・・。」これ見よがしに見せ付ける。美玖の意識はともすれば気を失いそうになるほどの怒りを覚えていた。それを奪い取りコンクリートの地面に叩きつけたかった。でも、それをしたなら、その報いとして、知らぬ誰かがWEB配信をするのは火を見るよりも明らかである。「ああ・・、 ほんと・・・ほんとうに・・・ お願・・。」「ああっ、じれったい!! 5・・・・ 4・・・・。」必死に食い下がる美玖の哀願の言葉を遮るようにして圭子がカウントダウンを始めた。「あ・・あぁっ ま・・待ってっ・・ 待ってくださいっ・・・ ぬ・・脱ぎますからぁぁっ・・!」声を荒げれば人に聞こえてしまう、けれども圭子のカウントダウンは停めなければならない。美玖は咽喉の奥から押し殺した悲鳴をこぼすと窓からの視線を出来るだけ避けるために東校舎の壁に近寄った。美玖は二人に背を向けたまま両乳房を抑えていた指先で今度は乳房の先端を片方づつ弄り始めた。「ひっ・・ひっ・・うぅっ・・ ううぅ・・。」喘ぎとも・・嘆きとも・・そのどちらとも取れる声を漏らしながら美玖は丹念に左右の乳首にその作業を続けた。「ひうぅっ・・ひうぅぅぅっ・・・。」涙を溢し嗚咽を漏らしながら乳首を弄るその姿は大きな尻を覆う汗にまみれた小さな布切れを取り去る未練よりも余程の執着を感じさせていた。圭子と由美がにやにやとその様子を見ながら声を出さずに顔を見合わせ笑っていた。背中を見せている美玖が何をしているか、見えずともそれが判っていたからである。「・・・3っ!」ほんの少しの間、停めていたカウントダウンを圭子は再び始めた。「あ・・あっ・・も、 もう少しだけっ・・あの・・・。」「・・・2っ!」今度は止まらない・・・、無情に圭子の口から数字が数えられる。「あああぁっ・・・。」乳首への作業をしていた両手を慌てて大きく張った尻の両脇に置いた。小さな布切れを肌に滑らすにはおよそ必要も無い力を肩に漲らせている185cmを超える長身は地中海から現われたヴィーナスの彫像を思わせる様に汗を輝かせていた。「・・・1っ!」「んっひぃぃっ・・・・。」惨めなヴィーナスは声にならぬ羞恥の嘆き声を漏らし羞恥に打ち震える大きな尻を晒していくのだった。-------------------------------あとがき圭子さんと由美さん、もうこれ以上、美玖ちゃんを虐めないであげてください。ふぃが
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