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『懇願』&『最後の一枚』

『懇願』&『最後の一枚』

濡れたブラウスは
美玖の上半身に貼り付き
筋肉に締まった体型をそのまま覗かせていた。

「あはっ、ほんと、ノーブラだ・・・。」

「趣味なんですか、先輩?」

由美がおどけて後輩面するのを
美玖は顔を下に向けて耐えるしかなかった。

「でも、濡れたブラウス、
 着たままだと風邪を惹いちゃうわね・・・。
 脱げばっ?」

「え・・あ・・あの、
 これ脱いだら、もうパンティしか・・・。」

「え、私の命令に逆らうの?」

圭子が口元に歪んだ笑みを浮かべて
美玖をにらんだ。

”ああ・・もうっ”

「はっやっくっ!」

由美はまた例の口調で
美玖を急かした。

朝のホームルームにはまだ15分程もあった。

”ああ・・・”

このままの状態で何とか
それを臨むことはできないかを思った。
そうすれば二人も教室に戻るしかない。

これ以上の脱衣は
美玖の隠しておきたい秘密を
そのまま見せてしまうことになる、
美玖は俯いたまま、
じっとしていた。

「ふーん、
 聞けないんだ・・・?」

由美がうそぶいた。
圭子の方を見ながら、

「じゃ、もう一人増やそうか・・・?」

「そうね・・・!」

「えっ・・そんなっ」

美玖は俯いた顔を上げた。

「”そんなっ”て、
 言うこと聞かないんだったら
 仕方ないじゃない・・・。」

また知らない一人が、
美玖の痴態を知ることになり
生殺与奪の権を握る人間となってしまう。

誰か判らない人間の顔が
嘲笑うのが頭に浮かぶ。

「は・・はいっ、
 ぬ・・脱ぎますっ・・・
 脱げばいいんでしょうっ・・・!?」

美玖は自棄になって由美に言い放った。

「何、その言い草っ!?
 あんた本とわかってないみたいねっ!」

機嫌を損ねた由美の顔を見て
美玖は怯えた。

「い・・いえっ、
 申し訳ありません、由美様っ!
 あの、ブラウスを脱がさせてください・・・っ!」

下手に出る口調と共に
美玖はぬれたブラウスのボタンを外しにかかった。

「早くしなさいよっ!」

圭子が携帯で時間を見ながら呟いた。

「は・・はいっ。」

ボタンを一つずつ、
慌てて外しながら圭子に向かって
美玖は頭を下げた。

躊躇する状態は
今は赦されない美玖は巧みに乳房を隠しながら
ブラウスを脱ぎ去った。

「ぬ・・脱ぎました・・・。」

「見ればわかるわよっ!」

由美が馬鹿にしたように笑う。

たわわな美玖の乳房は
隠そうとする美玖の両手で多い尽くせるものでは無い、
それでも美玖は手の平を出来るだけ開いて
羞恥の乳房の先端を隠した。

「あ・・あの・・・、
 これで・・・これで赦してください。」

”もう耐えられない・・・
  もうこれ以上脱いだら・・・”

「あの・・ほんと、
  もう・・・もう・・・
   赦して・・もう・・
    もう、決して逆らわないから・・・。」

最後の一枚

美玖は涙を溢れさせながら
冷笑する二人に懇願した。

「あと、一枚残ってるわ・・・。」

「あはははっ・・
 そのきったないの・・・!」

「ひうぅぅっ・・・!」

美玖は絶望の息を吸った。

「お・・お願い・・・
 ね・・・お願いです・・・。
 ああ・・由美様・・・圭子様・・・。」

二人の顔を交互に見ながら
美玖は両手で支えた大きな乳房を揺らし、
何度も頭を下げた。

「はっやっくっ・・・!
 送っていいの、早くしてよっ・・・
 授業始まっちゃうじゃない・・・?」

由美はスマートフォンの時刻表示をみながら
呟いたのだった。

『懇願』

「お・・お願い・・・
 お願いですから・・・・。」

消え入るような美玖の哀願は
校舎からの雑踏にかき消されていった。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
あとがき

なんだかほんとに
可哀想になってきた・・・。

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