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女神降臨Ⅰ

『女神降臨Ⅰ』

「た・・隊長駄目です。
 せ・・星人の侵攻を停められませんっ!」

悲痛な隊員の声が響いた。

「もう少し、もう少しだけ堪えるんだっ!
 そうすれば・・・。」

敢えて月島博士の危機に晒しても
博士の要望を聞き入れた
五十嵐隊長には狙うものがあった。

”病院に仕掛けた新型爆弾、
 月島博士が非難したら
 病院ごと奴を消し去ってやる!”

五十嵐隊長が考え、
極秘に進められたこの作戦。

地球防衛軍の一部上層部と
五十嵐隊長の友人である
月島博士の母が入院する病院長しか知らないものであった。

エルゲザン星人による被害は
その地域の経済活動を一切停めてしまうものであった。

それに比べれば病院の再築は国から見れば
飲むことが出来る、いわば投資であった。

「入院患者と月島博士は・・・
 退出できたかっ?!」

「は・・はいっ!確認中ですっ!
 ”も・・もしもしっ・・・退出はっ?”」

女性隊員が慌てた口調を自ら抑えつつ、
避難誘導を担わされている自衛隊隊員に
確認をとった。

ピポッ!

『隊長ッ、星人、あと病院まで200mです!』

僚機を操縦する隊員から連絡が入る。

”少し、侵攻が早い・・・。”

「避難状況はっ?」

「”えっ・・そ・・そんなっ”」

女性隊員が地上とのやり取りで驚愕の声を上げた。

「どうしたっ!?」

「あ・・あの・・は・・博士の・・・
 博士のお母さんが・・・。」

「博士の母親がどうしたっ!?」

「今、急に容態が悪くなって動かせない状況だとっ!?」

「な・・なにぃぃぃっ!?」

ピポッ
『星人、病院まであと120mっ!』

”んんんんっ・・・!”

五十嵐隊長が眉間に皺を寄せたのは数秒間であった。

「総員っ、退避ッ!」

「え・・・っ」

隊長と乗りあわせた女性隊員と操縦をしている男性隊員が振り返った。

「早くしろっ・・・!
 俺が突っ込む!!」

今までの攻撃でエルゲザン星人に自分達の攻撃が
通用しないことを隊員たちは痛いほどに知っていた。

「た・・隊長・・・。」

「早くしろッ、一刻を争うっ!」

「は・・はいっ!」

五十嵐隊長は不測の事態に備えて
搭乗するこの機体に病院に仕掛けられた新型爆弾を
搭載していた。

バシューッ

隊員たちがパラシュートを背負い、
避難するのを五十嵐隊長は操縦席で見届けた。

「行くぞっ!エルゲザン星人っ!!」

今まで何度、煮え湯を飲まされるような
悔しさを味あわされてきたであろう、
五十嵐隊長の目に悲壮感はなく
戦士の輝きを放っていた。

『グエェヘヘヘヘッ!!』

ベチャッ!

病院に向かうエルゲザン星人が突然振り返り、
口から緑色の液体を吐き
隊長機に付着させた。

「ううっ!」

『グエヘヘッ・・・オマエノタクラミナド、
 オミトオシダヨ・・・イガラシ・・・!』

エルゲザン星人の声が
隊長機の無線に響いた。

”な・・内通者・・・?”

咄嗟に五十嵐隊長の頭にその言葉が浮かんだ。

「く・・くそっ!」

緑色の液体は隊長機の操縦機能を奪った。

キイィィィン・・・・・!

隊長機は
再び病院へと歩み始めたエルゲザン星人の脇を掠め
民家に墜落の一途を辿った。

「ううぅっ、くそっ!」

操縦桿を動かしても
液体に固められた機体はどうにも動かすことが出来なかった。

「す・・すまないっ!」

新型爆弾と共に民家数十件が吹っ飛ぶっ・・・
民家が寸前に迫り
五十嵐隊長の脳裏にその惨劇が浮かんだ瞬間だった・・・。

フワッ・・ズシンンンンッッ!

女神降臨

隊長機を受け止め、
真紅のマントを羽織った巨人が大地を揺るがせ
降り立った。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
あとがき

いつもながら強引な話だなぁ・・・。
と思いつつ書いているので勘弁してくださいね。
ふぃがろ














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