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果実の悲鳴

『果実の悲鳴』

”なんで私・・・、
 私・・・こんなところで・・・。”

幸絵は義春の鼻息を
自分の一番敏感な部分に感じながら
疑問に思いながら立ち竦んでいました。

「も・・・も・・もっと
 ま・・・股・・・開けよ・・・・。」

義春が悲痛にゆがむ
幸絵の顔を見上げながら
命令しました。

「ああ・・
 も・・・もう・・・、
 ゆ・・許して
 ね・・よ・・義春兄ちゃん・・・。」

羞恥に思わず
許しを請う幸絵に義春の容赦はありません。

「だ・・だめ・・だめだっ!
 あ・・あしっ
 あし・・開けっ・・・。」

「う・・うぅ・・。」

幸絵は両脚を
がくがくと震わせながら
少しずつ外側にずらしました。

「も・・もっとっ!
 もっと・・ひ・・開けよっ!」

「あ・・ああ・・
 も・・もう・・・
 む・・無理・・
 無理だよ・・・、
 ね・・・ね・・・。」

足を開こうにも地面に足の裏が
貼り付いた様に動きません。
幸絵の羞恥は限界に来ていたのです。

「ちっ・・・
 しょ・・しょうがねぇっ!」

義春は舌打ちをすると
おもむろに指を幸絵の股間に伸ばしてきました。

「あ・・・あぁ・・
 い・・・いや・・・。」

思わず腰を引き
両手でそこを隠そうとした幸絵に
再び義春の怒鳴り声が襲いました。

「じ・・じっと、し・・してろっ!
 手・・・手は・・う・・後ろだっ!」

「うう・・・。」

幸絵は義春の命令に逆らうことが出来ず、
再び腰を突き出し
背中に廻した
両手のこぶしを握り締めました。

幸絵の心臓は高鳴り
呼吸は肺が痛くなるほどに
粗くなりました。

「じ・・・じっと・・・してろっ!」

「は・・・はい・・・。」

”あ・・・ああ・・・”

誰にも触れさせたことの無い
少女の亀裂に
義春の野太い指が触れました。

クチュル・・・

kajitunohimei


「あ・・ひっ・・・!」

「う・・動くなぁっ!」

「あ・あ・・・はいっ・・!」

クチュル・・・ミシッ・・・

「ひっ・・
 い・・痛っ・・痛い・・・
 痛いよぉ・・お兄ちゃん・・・。」

幸絵は太腿の筋肉を引きつらせ
未知の痛みに涙を溢しました。

涙の雫は
義春の丸太の様な腕に落ちました。

しかし青い果実を引き裂き
指を突き立てるその感触に

義春はただ
口元をだらしなく緩め
唾液を滴らせるだけなのでした。

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