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拷問虜囚ナディア#15 『双子の皇女』

血の絵がありますので
苦手な人は見ないで下さいね。。。
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『双子の皇女』

ひたひたと歩く
裸足のナディアの足の裏には
石で出来た地下の廊下の冷たさが伝わってきています。

けれどもその冷たさよりも
尚、冷酷な扱いを
敬愛するエリアナ妃は受けていました。

そして今再び、
ナディアの行く手には彼女を
慄き震わせるものが待ち受けていたのです。

「ううう・・・。」

歩みを進めるにつれ、
微かな呻き声とすすり泣く声が聞こえてきます。

「・・・・?」

ナディアは目を凝らして
喘ぎ声の正体を見極めようとしたのです。

やがてそれが
天井から二つ吊るされた円筒形の鉄の檻の中から
響いて来るのが判りました。

呻き声の正体は
そのそれぞれの檻に
閉じ込めらた全裸の二人の少女から
発せられていたものでした。

「・・・・あぁっ!」

間近に迫り、
その様子を目の当たりにした
ナディアは
二つのことに驚きました。

ひとつは
その鉄の檻の非道な造作でした。

少女一人がやっと立って入ることが出来る檻、
その内側には無数の鉄の棘が立っているのです。

無残にも少女達はその棘で出来たであろう
痛々しい刺し傷を
身体中のあちこちに残していました。

ふたつめの驚きは
その二人の少女の正体、
プラチナに輝く見事な美しい髪と
愛くるしい瞳は見紛うことなく
エリアナ妃の娘である
双子の皇女だったことです。

裸にされた双子の皇女は
緘口具を噛まされ
声を発することが出来ません。

「・・・ひ、酷い・・・何で・・・
  姫様(エリアナ妃)に皇子様や皇女様達に
   な・・・何もしないって・・・!」

「ああ・・・何もしてないさ・・・。
  この中に立たせてるだけさ・・・。」

ゲオルグは悪びれもせずに話し続けます。

「それにこいつらは俺の担当じゃないしな・・・。」

ゲオルグは片方の檻を手で軽く小突きました。

コツン・・・!

グラン・・・ガシャ・・・ガシャガシャ・・・

吊られた檻は天井からの鎖を支点にして
左右に揺れます。
もう片方の檻に当たり
腕を背中に固定された二人の皇女は
檻の中でバランスを崩します。

プスッ・・プスッ・・・プスス・・・!

「んんんくぅ!」「んぎぃぃっ」

緘口具を噛まされた二人の皇女から悲鳴が漏れます。
残酷な鉄の棘が二人の身体に新たな傷を作ります。

「ぎゃははっ!
  尻に刺さったみたいだなっ!」

ゲオルグがその様子を見て大笑いしました。

「ゲ・・・ゲオルグッ・・・様、
  な・・・なぜ・・・何で皇女様たちがこんな目に・・・?!」

ギギ・・・プスッ・・・プスプスプス・・・

「フグググッゥゥ・・・」

そうしている間にも
皇女達はバランスを取り戻そうとしているのですが
如何せん檻自体の揺れも有り
中々元に戻せません。
その拍子にまた鉄の棘が彼女達の身体に無数の傷を作るのでした。

プスプスプスプス・・・・・

「んんぃぃぃいっぃぃ!」

「んんん・・・うぅぅっ!」

ナディアもその二人の無残な様子を見て
悲鳴を上げました。

「だ・・出して・・・
  出してあげて下さいぃぃっ・・・!
   うあぁぁ・・・!」

ナディアは狂った様に泣き叫びました。
先程見たエリアナ妃の犠牲は何の為なのか、
ましてや自分よりも年下の少女たちの無残な姿に
居た堪れなかったのです。

「・・・やかましいな・・・。
 出せれないんだよっ・・・!上の命令でな・・・。」

「・・・上・・・?」

「ああ・・・、同盟国・・・っていうより、
 チクドニアを支配しているあの国のお偉い博士に
  双子に興味を持っておられる方がいてな・・・。」

ゲオルグはようやくバランスを取り戻した
皇女達の入った檻に近づきながら
語り続けました。

「双子の少女の耐久力調査実験がなんだとよ・・・。」

「じ・・実験って・・・、これが・・・?」

「ああ・・・
  どちらが先に限界になって倒れるか・・・?
 この檻だったら体力の限界まで
   立ち続けるしかないだろ・・・?」

「ひ・・・酷いっ!
 ・・・・やめさせてっ!」


残酷放置
hutago



「ふん・・言っただろ・・・
 俺の権限じゃどうしようもできないんだよ・・・。」

「そ・・・そんな・・・、
  ・・じ・・・実験って・・いつまで・・・?」

「そうさな・・・今日で2日目
 あと3日間ってとこだったかな・・?」

「い・・五日も・・・!」

「食事は十分に与えるが、
  睡眠は立ったまま居眠りするしかないからな・・・
   あはは・・・どうなるかな・・・?」

皇女たちの傷痕を見ながら嗤うゲオルグの顔が
ナディアには悪魔のように見えました。

「まあ・・・安心しろ、
  この実験はこの二人にしかできない・・・。
    お前に代われとは言わない・・・・ふふふ。」

哀れな皇女たちを見つめるナディアに
ゲオルグは語り続けました。

「まあ・・・お前のお腹にいる子が
 双子だったらどうなるかはわからんがな・・・。」

恐るべき言葉にナディアは二人の皇女を
震えながら見つめるしかなかったのでした。

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<あとがき>
最近期末だから
本業が忙しいふぃがろ。

眠いのね。。。
ごめんなさい。。。



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