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拷問虜囚ナディア#14 『悲嘆』

『悲嘆』

カツッ・・・カツッ・・・カツッ・・・
ペタ・・ペタ・・・ペタ・・・・・

冷たく長い地下の廊下をゲオルグとナディアの歩く足音が
響きました。

「う・・・ひ・・酷い・・・惨すぎる・・・。」

「あん・・・?何か言ったか・・・?」

ナディアの漏らした言葉を
先を歩いていたゲオルグは聞き漏らしませんでした。

「ひ・・・っ!」

「お前に何が判るって言うんだっ!?」

振り返ったゲオルグは
ナディアの亜麻色の髪を掴み上げ
頬に唾が掛かるほどに怒鳴りつけました。

「だ・・・だって・・・あんな・・・!」

「あんな・・・なんだっ!?
  エリアナがあんな何だってんだ!?」

「うぐ・・・」

ゲオルグの剣幕にナディアは言葉を詰まらせ
話すことができませんでした。 
 
「・・・・ふん、エリアナよりお前のことを
  心配するんだな?」

「ひっ・・・!」

髪の毛を鷲づかみにしたゲオルグが顔を近づけ
更に凄みました。

「い・・・痛いっ!」

嘆きの少女
hitann


ゲオルグが臨月を迎える
ナディアの右の乳房を掴むと
その乳首から白い母乳が迸り出ます。

「はん・・・?
 明日になっても、
 人のことに気を配ることが出来るかな・・・・?
 くくく・・・。」

恐ろしいゲオルグの言葉にナディアは絶句しました。
ゲオルグはナディアのその様子を楽しむように
また廊下の奥に歩き始めました。

ナディアは逃げ出したい衝動に駆られのですが、
その都度、
地下室の扉脇の見張り兵が持っていた
自動小銃の黒光りした輝きが目に浮かび、
それを断念させるのです。

ナディアはゲオルグの後を
追いかけるしかありませんでした。

やがて、
薄暗い廊下の幅がやや拡がりました。
ナディアはその片隅に人の気配が感じられました。

暗がりの中、目を凝らしてみるのですが、
ただ、それは円筒形の何かにしか見えません。

「あの奥がお前の部屋だ・・・。」

ゲオルグが指し示す方向に
その円筒形の何かはありました。

近づくにつれ、それが何であるかが
だんだんとナディアにも判ってきたのです。
それは悲嘆に暮れるナディアを
また更に嘆かせるものだったのでした。

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<あとがき>

もう続きの話は出来てるけど、
絵がまだだから待っててね。
でも明日と明後日はターミちんが良く知っているところに
また遊びに行ってきますので
更新はありません。
ごめんなさい。。。

ではでは。。。。

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