2009/02/06 服従哀奴ターミ#12『悴む身体』 『悴む身体』ご主人様のご命令通り氷の張った池に身を沈める覚悟をしました。焔を揺らめかせるバケツを腰を使って池に放りその熱で氷を割ることをご命令頂きました。「んんん・・・・!」クリトリスピアスに繋がられたバケツを前に放り出す痛みは気絶するばかりのものでした。それでもバケツは氷上に亀裂を生じさせ氷の下の透明な水と深く蒼い底を覗かせました。バシッ!!バシュシュシュシュシュシュ・・・・・!!ジョボボボボボオ・・・・!燃え滾る石炭は轟音を立てて水しぶきと蒸気をあげました。池の対岸に佇むご主人様静かなその瞳は私を見つめています。私は短く頭(こうべ)を下げて入水の覚悟を伝えます。バケツの開けた穴を目指し足の先からゆっくりと身体を沈めていきます。パシィ・・・!「・・・・!」新たに割り入った氷の下に潜む透明な水は鋭い刃物で刺し込む様に非情な冷たさを私に伝えます。バケツの沈んだ深みに歩み寄ると水蒸気を未だに沸き上げる石炭が暖かい水流を以て私の身体を掠めさせました。でもそれは一瞬のこと、やがて微かなその救いの暖流も冷たい氷魔に襲われ絶えました。氷魔は私の身体さえも密かに凍らせんと割れた亀裂を繋ぎ始めます。「ふぅぅぅぅううううう・・・・・・・・。」私はゆっくりと息を吐きながら敢えて身体を氷魔の胎内に沈めていきました。ご主人様に頂いた鞭の痛みが冷たさに麻痺して感じられなくなってきました。池に佇む私の頭上をさらさらとまた粉雪が舞い始めます。手足の指先が痺れ感覚も薄れてきました。凍結美女ああ・・・これが私です。あなたの奴隷です。ご満足は頂けますか・・・?答えを求めご主人様の表情を窺い知ろうとすれども・・・ご主人様の向こうをもどかしいほどにゆっくり流れてく雲の切れ間が冬の日差しを覗かせて容易にそれをさせてくれません。眩(まばゆ)い光に隠された愛しい相貌は如何に悴(かじか)む身体を捩じらせても窺い知る事の出来ない哀しさに頬を濡らす私でした。----------------------------------<あとがき>風邪惹かないでね。。。ターミちん。。。
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