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奴の話#21 「聞きたい・・」

『聞きたい・・』


「舌を・・・
  出してごらん・・・・。」

涼しい顔で
 ポツリと呟かれる
   Figaro様。。。

「は・・・はい・・・。」

乗馬鞭の柄で
 気をやって
  乱れる呼吸を
   整えてる

涙に潤む
 私の目の前に
  差し出された
   愛しき人の指先に

黒き鋼の     
 クリップが
  鈍く冷たく
   輝きます。

グニッ・・・

「んぃぃ・・・・。」

濡れた舌の先端を
 鋭く歪ます痛みには
  思わず声を漏らします。

「はぁ・・・
   はぁ・・・
      はぁ・・・。」

整え掛かった
 呼吸が前より更に乱れます。

舌先挟んだクリップに
 黒いゴムバンドが括られます。

「どうすると・・・
  想う・・・・?」

舌先から
 垂らされたゴムの先端に
  クリップが同じく揺れてます。

「あ・・・
  あ・・・・。」

舌先の痛みと痺れに震えつつ
 挟む責め具の標的が
  あらわな股間にあることは

舌を差し出す時点から
 予感していた私でした。

「ん・・んんっ・・・・・・。」

攣り出せられる
 舌先に思わず
  首を擡(もた)げます。

「いいね・・・?。」

「あ・・・ひゃい・・・。」

愛しき人の視線には
 予感的中を期待する
  ピンクの肉芽が震えてます。

グニィッ・・

「あいぃぃぃっ・・・!」

哀れな肉芽は
 いびつに潰れ
  無情なゴムの牽引は
   千切れんばかりに
    引き上げます。

「あいぃぃ・・
  くぅぅぅ・・っ!」

痛みに涎が喘ぎと共に
 閉じれぬ口から滴ります。

ツツツ・・・

愛しき人の指先が
 被虐に震える顎に触れ
  滴る雫を拭います。

「・・・うん
  ・・・美味。。。」

指先に滴る雫を光に透かし
 愛(め)でて自らの口元に
  差し入れ愛しき人は微笑みます。

”・・・もう・・・・・” 

嬉しいような
 照れくさいよな
  不思議な気持ちが吹き抜けます。

「さて・・・
  もっと・・・
   淫らにしてみよう・・・。」

「ひゃ・・・ひゃい・・・。
  あん・・・。」

開いた右の花びらを
 摘まれ少し喘ぎます。

「いいね・・・?」

「・・・ひゃ・・・ひゃい・・
  ・・・ど・・どうひょ・・・。」

グニッ

「んんん・・・。」

肉芽ほどには至りませんが
 花びら歪ます挟痛が
  子宮の奥に響きます。

「うん。。。
  ずれないように・・・。」

花びらを歪ます
 責め具を吊るす黒ゴムが
  私を吊るす腰縄に
   窮屈そうに通されます。

シュルルル・・・

湿った素肌と腰縄の
 境を滑る黒ゴムの
  摩擦の熱さに戸惑います。

「はぁ・・・
  はぁ・・・・・・
    あん・・。」

腰から手繰られる黒ゴムに
 引かれた右の花びらは
  更に無理やり開かれます。

「・・・あぁ・・・・。」    

左の花びらを摘まれて
 感じた声漏らし
  私の瞳の奥が
   覗かれます。

互いに瞳を
 見つめつつ
  僅かに動く
   首(こうべ)下げ
    私はゆっくり頷きます。

コ・・・コクリ・・・

”・・・ねぇ・・・・?”

 
グニッ

「ん・・
  ふううううぅ・・・・。」

割り開かれた
 真っ赤な花びらが
  伸びきる痛みに耐えつつも
   しとどに蜜を溢します。

「淫らな花が
  開いたね・・・。」

嬉しげに
 微笑み語る
  Figaro様

「ひゃ・・
  ひゃい・・・。」

”・・・ね・・・・?”


「うーん。
  ちょっと
   乳首が淋しそうだね・・・。」

そのお言葉に
 ふと視線を胸元に移してみれば

固縛に歪んだ乳房の先に
 痛いほどにそそり立つ
  ふたつの桃色の突起物
   いじめてとばかりに
    鼓動にあわせ蠢きます。

「ほら、これ・・・。」

「お・・おねひゃい・・・
  ひまひゅ・・・・。」

口元から涎を垂らしつつ
 新たな被虐を望みます。

”・・ねぇ・・・?”


「うん・・・わかった・・・。」

グニッ・・・・

「んんぃぃいいっ・・・・」

硬くしこった乳首の根元に
  鋭い痛みが走ります。

”・・・あの・・・・”


「もう、片方・・・。」

「ひゃ・・ひゃい・・・
  ど・・・どうひょ・・・。」

グニッ

「ンンンイィィッィィ・・・
  イッィィッ・・・。」

絞首刑に
 掛けられた両乳首
  ゴムのバンドで攣られます。

「はぁぁぁぅっ
  ・・・・ああぁ・・・」

痛みと刺激に
 目の前が
  全て白く包まれます。

”・・・Figaro・
   ・・・様・・・・?”


「・・・つらいか・・・?」

苦痛に喘ぐ私の顔を
  愛しき人が覗きます。

痛くて、
 辛くて
  苦しくて、

ああ・・・
 泣きたいくらいに
  切なくて

ぽろぽろ・・・
 ぽろぽろ・・・と
  涙が頬を伝います。

”・・・ああ・・
   ねぇ・・・?”


「ああぁ・・・
  あぁぁ・・・・」

私が漏らす泣き声に
 愛しき人が優しげに

「ここら辺に
  しておこうか・・・ん?
   もうお腹もきついだろ・・・?」

首を傾げて
 見つめる瞳
  確かに判る
   労わりの色

「う・・うんん
  ・・・いや・・・
  ・・・いやでひゅ・・・
   ・・・も・・もっと・・・
    ・・・もっと・・・
     ・・・い・・いひめて・・・。」

何故でしょう・・・
 何故そう漏らすのか
  理解できない感情が
   許しを請う
    言葉を発しません     
  
「・・・も・・・も・・・
  もっひょ・・・いひめへ・・
   いひめへ・・・く・・・
     くらひゃい・・・ああぁ・・」

”・・・ねぇ・・・?”


一瞬の沈黙の後
 切なげな瞳を
  私に垣間見せ

「うん・・・
  わかったよ・・。」

再び
 責め具を選ぶ為
  屈み込まれた
   Figaro様

シュ・・・
  ポ・・・
   
ライターの
 微かな点火の音先に
  紅い蝋燭の火が灯ります。

「・・・さて・・・
   染めるぞ・・・。」

「あ・・・あい・・・。」

ポタ・・ポタタ・・・・

「あ・・・ひっ・・・・・・」

ギシ・・・ギシシ・・・・

紅い蝋涙が滴る時
 淫らな肉の塊は  
  熱さに喘ぎ揺らぎます。

”・・・私・・・”

    
ポタ・・・ポタタ・・・・
 
「ああぁぁ・・・
  くうぅぅ・・・。」

ギシィギシシ・・・・・

献身の姿を固縛するロープが軋み
 私と悲痛な声を奏でます。

「熱いか・・・?」

「んん・・
  うぅんん・・。」

「気持ちいいのか・・・?」

「ひゃ・・・
   ひゃい・・・・。」

「変態め・・・。」

「あぁ
  へんたいでひゅ・・。」

”・・聞きたい・・・”


哀れな肉の塊に
 滴り落ちる蝋涙は
  私の思考を惑わせます。

快楽なのか
 辛いのか・・・・
  何もかもが判らない・・・
  
手足の自由を奪われて
 隠せず全てを晒けだし  
  嬲られる故にある姿勢

”・・聞けない・・・”


女として
 羞恥この上ない
  この姿勢・・・

惜しみ無く
 全てを捧ぐ
  真心を
   貴方に伝え得る
    この姿勢・・・ 
 

”・・あぁ・・
  ・・見て・・・下さい・・・”


「良く耐えたね・・・、
  最後のご褒美だ・・・・。」

ブウゥゥゥゥンンンンン・・・・・・

愛しき人の手元には
 空気震わす振動の
  新たな責め具が蠢きます。

献身
kennsinn


「はぁ・・・はぁ・・・
  あ・・ありがひょう・・・
   ご・・ごひゃいまひゅ・・・・
    はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・
     ・・く・・くだひゃいまへ・・・     
      ・・・ごひょうびを・・・。」

”・・・ねぇ・・?
  ・・・あぁ・・・”


ああ・・・
 どうしようもなく
  切なく
   苦しい
    この気持ち・・・

なぜ・・・ 
 なぜ・・・・
  ああ・・・・

”ねぇ・・
  あぁ・・・
   あの・・?”


あの・・・・
  あぁ

”あぁ・・・愛しき人・・・”


  Figaro様・・・・

   ああ・・私・・

   
    ”私・・・可愛い?
      可愛い・・・ですか・・・?”


    
----------------------------------------
あとがき

せつない。。。

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