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服従哀奴ターミ#10 『風・・荒ぶ時』

『風・・荒ぶ時』

キィィン・・・・

鼓膜を鋭く突く凍てつく空気
  深海の蒼のような空の下
   
風・・荒ぶ時
 雪を舞い散らし
  雪煙が私を包む

風・・荒ぶ時
 この眩しすぎる雪煙を晴らし
  あの世界に私を誘(いざな)う
   あの方は現れる・・・

雪を踏み締める遠くの気配
 雪煙の向こうに目を凝らし
  その姿を待ち望む・・・

待ち臨む余りの空耳か
 垣間見る雪煙の向こうには
  遥かに拡がる白き雪原のみ

待っています・・・

この白銀の世界に
 猛禽の贄の如くこの身を吊るし
  雪の中に去る背中に送った想い   

待っています・・・

時に暖かく
 時に厳しく
  私の心と身体に沁み渡る声
   
待っています・・・

ブワッ・・・・

風・・荒ぶ時
 一糸纏わぬ
  私の身体を舐めていく・・・
   ああ
    既に私はあの方が誘う世界に
     置かれている
  
ブワッ

風・・荒ぶ時

「冷えたか・・・?」

「え・・?」

濛々たる雪煙が晴れ
 愛しき方の姿が一瞬にして現れる
  奇跡の現実は
   如何なる幻想よりも
    私の心を躍らせる

「い・・いえ・・・
  だ・・・大丈夫です・・・!」

震えるのは
 凍えた為ではなく
  凍てつく肌をも痺れさせる
   心の悦びからのもの・・・

「暖めてやろう・・・。
  さあ・・足を開け・・・。」

「は・・・はい・・・。」

ビンッ・・・・
 ガシャ・・・

「んん・・・くぅっ・・・!」

最も敏感な
 陰核の環に
  奇跡の陶酔から
   醒めさせる確かな重み

「んん・・・
  いぃいぃぃっ・・・!」

「・・・我慢できるな・・?」

「は・・・
  はい・・・。」

「ふふ・・・。」

宿泊先の栞が
 愛しき方の手元で
  炎を点じられた・・

シュッ・・・
 ボア・・・・
  パサッ・・・

それは鎖に繋がれた鉄の桶の中に
 重みも無く投じられ
  瞬く間に鉄の桶の中の
   黒い塊を引火させていく・・

「ああぁ・・・。」

青紫の炎が巻き起こる様は
 幾つもの鬼火の渦にも似て
  私を慄かせる・・・

「暖まるだろ・・・?」

愛しき方の声が
 ポツリ響き・・・

「は・・・はいっ
 ・・・あ・・あひっ・・・」

怖れとは裏腹に
 声に応える私・・・

風・・荒ぶ時
 紅蓮の炎が巻き起こり
  筋肉を引き攣らせ
   拡げる私の内腿を
    舐めあげていく・・・

風・・荒ぶ時
 愛しき方に瞳を転じれば
  その手元には 
   冬の陽の光に光る鞭・・

「あ・・あぁ・・
  ど・・どうぞ・・・。」

「ああ、いくぞ・・・。」

風・・荒ぶ時
 ああ・・
  この時、
   この瞬間のために生きている
    生の悦びを感じる瞬間・・・

バシイィィィィンッ・・・・!

「ンンンイ・・・ィ・・・・・ィィィィッ!」

空を切り、
 凍てつく素肌を張り裂く衝撃に
  脳髄までもが痺れ慄く・・・

ビュオオォォッ・・・!

バッシィィィィィ・・・・ン!

「ンアアァァッ・・・・!」

肉をそのまま
 削ぎ落とすような衝撃

陰核を苛む炎の錘は
 引き千切れんばかりに揺れ動く
  
その痛みを厭う暇(いとま)なく 
  革の鞭は雪煙を裂く

鞭責
荒ぶ時


バッシィッィィィィ・・・ン!

「ンンンィィィィ・・・・!」

痛みが限界を越し、
 思考が薄れ掛ける・・・

「まだいけるな?」

遠のきかける意識を
 愛しき方の声が覚醒させる・・・

「んくく・・・
  ・・は・・はい・・・
   ま・・まだ・・・
    い・・いけます・・・。」

ブアァァ・・・ッ

風・・荒ぶ時
 雪を舞い起こし
  白い世界に私の悲鳴をかき消されていく
   ああ・・ 
    私の声など隠されてもいい

風・・荒ぶ時
 今の・・・
  この時があれば・・・

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あとがき

んん。。。。
 寒かったり
  熱かったり
   痛かったり

支離滅裂な展開に
 自己反省。。。
  許してね、
   ターミさん。。。

ふぃがろ

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