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牛女畜奴 栗原香澄#10 「水鏡」

女牛畜奴 栗原香澄

『水鏡』

農場主は香澄が伏せている叢の隣を、

「こらぁっ・・・香澄ッ、出てこいっ!!」

大きな声で怒鳴りながら通り過ぎてゆきます。

ガサッ、ガサッ、ガサッ・・・・
直ぐ耳元に農場主の枯れ草を踏む音が響きます。
農場主は香澄が林の奥に入り込んだと見て
足早に奥へ奥へと進んでいきました。
ですが1分ほどもするとまた草を踏む荒っぽい足音が戻ってきました。

「くそっ・・・ここじゃねえのか・・・?
 いねぇんじゃ、金が貰えねぇじゃねぇかよ・・・。」

恐らく林の置くへ続く獣道の茂った草や枝の状態から
香澄が入り込んだ形跡が見つからなかったのでしょう、
ぶつぶつと呟きながら歩いてきます。

「くそっ!どこ行きやがったんだっ!?」

香澄が身を伏せる1mほど手前で足を止め、
農場主が辺りを探りました。

”ああぁ・・助けて・・・お父さん、お母さん・・・”

香澄は叢に伏せたがくがくと震える頭と身体を
息を殺して必死に押さえつけました。

「ちくしょうっ!」

ガサッ、ガサッ、ガサッ・・・・

香澄は余りにも林の入り口近くに伏せた所為か、
農場主もまさか足元に香澄がいるとは思わず、
やがて捨て台詞を吐いて足音を遠ざけていきました。

ブルルルン・・・・
ガガガガガ・・・・

トラックのエンジンが掛けられ、
また砂利道の石を跳ね飛ばしながら走り過ぎていきました。
香澄は用心をして暫く身を伏せたまま辺りの静寂を待ちました。

伏せた頭を僅かに傾け、空を見上げれば、
夕陽に染まった鰯雲が綺麗に並んでゆっくりと動いていきます。
まるでさっきまでの事や、自分が女牛に変貌を遂げてしまったことなど
嘘のように思えてきます。
けれど、その茜色の空に自らの手を翳せば
白と黒に染められた刺青が目に入り、
現実を思い知らされます。

”・・・・・うぅ。”

再び、頭を叢に押し付け、自らの不幸を嘆きました。
暫くはそのまま、身体を伏せていましたが、
いつまでもこうしているわけには行きません。
農場主が引き返してくることも考えられます。

”も・・・もう、いいかな・・・。”

恐る恐る香澄は身を起こしました。

”何か・・・飲む物・・・・”

身体中の水分が干上がっているのが手足の痺れでわかりました。
それでも、まだ乳房は身体中の水分を吸い取ろうと
細かな蠕動をしています。

”い、行かなきゃ・・・、このままじゃ・・・。”

恐らく、脱水症状を起こし倒れてしまいます。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・。」

香澄は弱った身体を奮い起こし、
林がある以上、奥に行けば小川か水源があるだろうと
よろめく足で歩み始めました。
枯れ木が素肌を齧り苛みます。
牛の刺青をされているとはいえ、全裸に変わりはないのです。
小枝の嗜虐の中、10分ほど歩いた後、視界が開けました。

”ああぁっ・・・!”

そこには思わず香澄を喜ばせる景色が広がっていました。
小川が流れていたのです。

バシャシャシャシャ・・・・・・・

香澄は咽喉の渇きを癒す為、川の中に転がり込むように駆けいりました。
そして直ぐに四つん這いになりがぶがぶと水を飲み始めたのでした。

ごくっごくっごくっごくっごくっごくっ・・・
ごきゅ、ごきゅ、ごきゅ、ごくっ・・ぷはっ・・・ごきゅ・・・ごきゅ・・・・・

呼吸をするのも惜しいように水を飲み込んでいき、
見る見るうちに香澄の胃のあたりが外観でも膨らんできているのが判ります。

ごくっごくっごくっごくっごくっごくっ・・・
ごきゅ、ごきゅ、ごきゅ、ごくっ・・ぷはっ・・・ごきゅ・・・ごきゅ・・・・・

川の水を一心不乱に呑み続けるのですが、
やがて飲む量に比例していた胃の膨らみ方が急に納まり始めました。

ジュジュジュ・・・・・・・・

細かな水音が聞こえてきました。
乳房が水分を吸い上げ始めたのです。
香澄の乳房は徐々に膨れ上がっていきます。

”あぁぁぁぁぁ・・・”

乳房が次々と女牛乳を造り出し、
乳腺や細かな毛細管をこそばゆく通り抜ける感覚を
水を飲み続けながら香澄は感じました。

ゴクゴクゴク・・・ぷはぁ・・・・・”

咽喉の渇きが癒され、満足のいくまで水分をとって
香澄は膝立ちに立ち上がろうとしました。

”あうっ・・・・”

バシャァァン・・・!

乳房が重くて前に倒れこんでしまったのです。
川の中でもがき、慌てて顔をあげました。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・。」

香澄は今度はバランスを崩さないように
身体をゆっくりと引き起こしました。
更に膨れ上がっていくバスケットボールの様な自分の乳房が目に入ります。
乳房は我が意を得たりとばかり女牛乳を作り続け、
既に香澄はその膨満感から痛みを感じ始めています。
まるで別の生き物のようにびくびくと蠕動する乳房を見下ろすと
その先の水面に映る自分の姿が垣間見えました。
さっきまでは咽喉の渇きに無我夢中でその水鏡に気が付かなかったのです。
香澄は今まで恐ろしくて自分の姿を敢えて見ないようにしてきました。
しかし改めてみる、さざ波が収まったそこに映った自分の姿は、
昔、妖怪図鑑で見たような異様な姿の牛女です。

”ああああぁぁぁ・・・!”
「ううもおぉぉぉっっ・・・・!」

泣き叫んだつもりが牛の啼き声になって林に響きました。
せめて思い切り泣ければとも思うですが、
未だに乳房に水分を吸い取られ、涙さえ毀れてきません。

”ああぁぁ・・・”
「うももぉぉぉぉ・・・っ。」

泣き続けてもただ牛の鳴き声に変わり、
人間からかけ離れた家畜に変貌してしまったと思い知らされ
香澄を嘆かせます。

”ううぅぅ・・・”

嘆いている間にも乳房は更に膨れ続け、
既に疝痛となって香澄を苦しめ始めています。
いつもは農場主がしていた搾乳作業を自分でしなければなりません。
見よう見まねで自分の乳首をつまんで見ました。

ビシュー・・・・ッ

溜まりに溜まった女牛乳は、高く噴水のように吹き上がりました。

”ああぁぁぁ・・・・”

夕陽にきらめく白い放物線に香澄は一瞬目を奪われ、
同時に射乳の快感に酔いしれました。

「も・・・んもほぉぉぉ・・・。」

射乳の悦びでまさに牝牛の悶え声をあげる香澄に
漸く涙の雫が戻ってきたのでした。
今までのこと、これからのこと、悲しい現実から逃避するように
香澄は自らの乳首を引き伸ばしては縮め、引き伸ばしては縮め、
愉悦の表情を浮かべながら
あるだけの女牛乳の放物線を作り続けたのでした。

家畜
水鏡


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