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響く波濤

共に暮らし始めて半年

それから処理を許されていない
腋毛が風にそよぎ
開いた股の間も抜けていく

敏感なそこが
普段の庭での全裸生活とは異なること
を感じているのは

遠く波濤を響かせる
日本海の海風が
何の隔たりもないままに
そこに直接当たるためだろう

響く波濤

その海風に晒される
白昼の路地で
裸になっている
自分はただでさえ異常な存在

ましてやその間に施された
変態的な肉体改造は

24歳にして女性として
取り返しのつかない
破滅的なものとなっている

ほんの刹那でも
人目に晒したくはない思いが
身体を硬直させる

惨めな思いをどうぞ味あわせて下さいませ

「い・・愛しいっ・・
 愛しい蛆絵生殺苛虐自在主様っ!
  最低う○こ虫に相応しい
   惨めな思いをどうぞ
    糞虫蛆絵に味合わせてくださいませっ・・・。」

唐突に叫んだのは
自らその緊張感を打ち破ろうとする
幸絵の自発的な意識

”私が・・・蛆絵がまだ
 本当にマゾじゃないから・・・
  だから緊張してしまうんですよね・・・
 愛しい蛆絵生殺苛虐自在主様・・・”

排泄の自由を取り戻せる鍵を
義春自らが無くしたことさえ
忘れ去ってしまっていることを知らぬまま
ひたすら
自分に言い聞かせる幸絵だった

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
義春くん自体が無くしたことさえ忘れてるのだから
その時幸絵さんは知る由もなかったのである

などという陳腐な言い回しは
このふぃがろが使うわけには・・・(笑)

ふぃがろ

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