2011/02/01 若妻肛虐悲話 『若妻肛虐秘話』元旦の声も既に久しい冬の午後大気を暖めきれない陽は傾き始め実験ご奉仕は短時間のものになりました身近な時間は却って一点に集中された激しさを呼びました身体を漸く起こせるようになったのは陽が繁華街に立つビルに隠れた頃でした”ご満足、頂けたかしら・・・?”お庭に愛しいそのお姿は無くお部屋にお戻りになられてから既に時間が経っています後片付けの為の箒(ほうき)の柄を支えに立ち上がった時でした黒潮の香が漂うこの湊町には珍しい風花が舞い降りてきました名残惜しげな浅い陽射し橙色をくすませていく空飄々と物寂しげに震える枝さえもその白い乱舞にはただの引き立て役です一瞬の暇(いとま)も無く風花は風に翻弄され儚げに堕ちていきます大地に溶けるを由とせず数メートルを滑りますがやがてそれも力尽きます”おまえも 風花と変わらんよ・・・””え・・・?”ふと気付くと鴉が一羽私を見ていることに気付きました”私は溶けません 冷たい指先に注がれ 喉を潤した 確かに残る温かみも 羞恥を誘う そこの痛みと熱い痺れが 残っています 私は失くなるものではありません”確かな自信を嘲りの視線に返しました。”くくく・・ 見ていたよ・・・ あんなこと・・・ よくもまあ・・・ くくくっ・・・”鴉は黒い光沢のビロードを全裸の私に見せつける様羽繕いをしながら嘲りました”辛いだろ・・? 哀しくないのか・・?””辛くなんてないです 愛の証ですから・・・””くくっ あれが愛・・・? 愛している証か・・・? くくくっ・・”鴉はもう一方の羽に嘴を移し時折り視線を私に投げ続けます”そう 愛を形で示せて幸せなんです”嘲りに抗い余裕の笑みを浮かべたのは私でした鴉は羽繕いを止めて私を凝視しました”強がりはよせっ 恥かしいんだろっ? 辛いんだろっ? 限界なんだよ・・・お前はもう・・・””そんなことはありません 強がりなんかじゃないです・・・ 限界だなんて・・・ まだ何でも出来ます”箒を握る指に力が篭りました”止めとけ・・ 止めとけ・・ 苦しいんだろ? 悲しいんだろっ? 止めたいんだろう??? こんな生活・・?””そんなことないですっ 一生このままでいいっ 私、愛されて幸せなんです”気持ちの昂ぶりを自分でも感じていました”くくっ・・そうかぁ? 本当に 愛している相手に 人間はあんなことするのか? くくく・・・ くくく・・・ 本当は くくく・・・ 本当は愛されてなんかいないんじゃな・・・”「貴方になんかに判るはずないわっ!」思わず叫んだ私の声に鴉は優雅にクアァァァッと一声啼き風花を巻き上げる冬風に身を投げ出しましたクアッ、クアッ、クアッ、クアッ・・・鳴き声が残照の彼方に消えていくのを感じながら気持ちが萎えないように堪えました”ほんとに 強がりなんかじゃない・・・ ほんとに幸せなんだから・・・”頬を横に滑る風花の留まりに涙の伝いを覚えていました ------------------------いつの間にか正月を越えちゃってたふぃがろ
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